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2008年10月9日

瀬戸際のGM・・・金融危機波及

瀬戸際のGM・・・金融危機波及

世界最大の自動車メーカー「GM=ゼネラル・モーターズ」。キャデラックやシボレーなど日本でも知られている車を生産し、アメリカの車社会のシンボル企業だが、いま危機に立たされている。GMは今年、北米4工場の閉鎖と大胆なリストラを表明。アメリカの金融危機が、ついに実体経済を蝕んできた―――。

今月1日、9月の自動車販売台数が前年同月比26%減という衝撃的な数字が発表された。6兆円の債務超過に陥っているGMは、資金繰りに奔走している。このため、GMなど他ビッグ3は政府に救いを求めた。GMのワゴナー会長は上院公聴会(エネルギー委)で「下院が承認した資金援助を頂けると助かる。250億ドル(約2兆6000億円)あれば、事業を続けられる」と訴えた。

GMが誕生したのは、今からちょうど100年前の1908年。以来、全世界にビジネスを広げ、1931年から現在にわたって販売実績世界一の座を守り続けている。ブッシュ大統領など、アメリカ歴代大統領の多くも専用車としてGMの車を使用。またGM車は、数多くのハリウッド映画でもアメリカの“豊かさ”や“憧れ”の代名詞として登場してきた。自動車経営開発研究所の吉田信美所長は「GMを一番シンボライズしているのがキャデラック。人間でいえば“ミスターアメリカ”という存在」と話す。

アメリカにとって、自動車産業がいかに力を持っているかを表すこんな話がある。20世紀前半、アメリカの多くの都市では路面電車が存在していた。しかし、GMなどによって設立された会社に買収されて廃止となり、バスに置き換えられていたというものだ。

戦前から世界の自動車業界を牽引するGM。日本においても、その関わりの歴史は古い。1910年代には日本への輸出が開始し、昭和に入ると大阪に日本法人を設立。第二次世界大戦で操業停止になるまで約15万台を販売した。
終戦直後の日本においても、GMは大きなインパクトを与えることになる。GHQ最高司令官、マッカーサーが乗っていたキャデラック。全国にその名が知られることになった。アメリカの統治下で、昭和天皇が御料車として使用していたのもキャデラックだった。
GMの車はアメリカ国内のみならず、日本においても“強いアメリカ”そのものだった。

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