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2008年10月14日

ブラジル"超深海"で巨大油田〜金融危機でも強気のワケ

ブラジル"超深海"で巨大油田〜金融危機でも強気のワケ

世界中で大混乱を巻き起こしているアメリカ発の金融危機は、資源大国のブラジルも直撃している。そんな中、ブラジルは12兆円という巨額の投資を行い、"超巨大油田"の開発を着々と進めていた。ブラジルの新たな挑戦を取材した。

今年4月、世界最大級の石油鉱脈がブラジル南西沖の深さ5000mを越える海底で見つかった。推定埋蔵量は330億バレルで、過去30年間で世界最大級の発見となる可能性がある。

リオデジャネイロの沖合には36のプラットホームがあり、我々はそのひとつに着陸が許された。施設の内部にはパイプが張り巡らされていて、この中を深海からくみ上げた原油が通っている。
このパイプは水深1400〜2700mの海底までのびている。海底には2700mもの厚さがある岩盤層が待ち受けていて、さらにその奥には厚さ2000mの岩塩の層がある。これらをすべて貫くと、水深からのパイプの長さは5000〜7000mにもなる。新たに発見された油田は、この岩塩層の下の"プレサル"にあるのだ。ペトロブラス深海油田開発担当のユウジ・ハヤシ氏は「この発見は決して偶然ではない。これまでに産出した140億バレルの原油は、すべてポストサル(岩塩層の上)から取り出したものだった。その原油はどこから来るのか、私たちはいつも不思議に思っていた。ひとつ考えられていたのは、プレサル(岩塩層の下)ではないかと」と語る。

海底油田の研究が始められた1980年代当時、石油の一大輸出国だったブラジルの国内経済は、オイルショックによる原油価格の高騰で疲弊していた。物価は値上がりを続け、年率3000%を記録した。そこで、国営のペトロブラス社はエネルギーの自給を目指し、開発に全力をあげたのだ。約30年がたった今、これまでの常識では考えられなかった深さの海底で、巨大油田の発見が相次いでいる。
リオデジャネイロから車で約2時間の場所に建設中の巨大なプラットホームがある。総工費は約900億円で、完成すれば世界最大規模となる。ペトロブラス深海油田開発担当のユウジ・ハヤシ氏は「プレサル(岩塩層の下)はブラジルの石油貯蔵量を急速に増やすことになり、これまでの2〜3倍にまで達するだろう。最初のプレサル(岩塩層の下)からの原油の商業生産は、来年3月ごろだろう」という。

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