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2010年11月29日

“さっちゃん先生”謎の死から1年・・・真相究明を願う家族の思い

“さっちゃん先生”謎の死から1年・・・真相究明を願う家族の思い

去年11月16日未明、大阪市西成区の日雇い労働者が集まる“あいりん地区”で医療活動を行う医師の矢島祥子さん(当時34)が遺体となって発見された。現場は、あいりん地区から3kmほど離れた木津川の船着場近く。夜釣りに来ていた男性2人が祥子さんの遺体を発見した。捜査当初から、警察は「自殺の可能性が高い」と遺族に告げていたが、両親をはじめ、仲間や助けてもらった患者は、彼女は自殺をするような人ではないと口をそろえる。一体、彼女に何が起こったのか。

群馬県高崎市で医師として開業している祥子さんの両親は、祥子さんの後頭部にあった5cmほどのコブに疑問を感じたという。死体検案書によると、祥子さんの死因は溺死。後頭部の傷については、原因が不明とされていた。両親は、コブは死亡する前にできたものと主張したが、警察は、「釣り人が祥子さんを引き揚げたときにできたコブだ」といい、この時点では主張は認められなかった。遺体とともに発見された携帯電話は水没していた。祥子さんの死亡推定時刻は、遺体発見2日前の14日午前。しかし、15日に何人もが祥子さんの携帯電話に電話をしていて、コール音が鳴っていたという。また、警察も家族に対して、15日の午後2時54分までは携帯が通じていたと説明している。死亡推定時刻から丸一日以上繋がっていたことになる。さらに遺体発見者は、「素人目から見ても、入水して、そんなに時間がたっていないというのはわかる」と証言している。家族が祥子さんの遺体を解剖した医師に問い合わせたところ、「捜査の行方によっては、死亡推定時刻は変わる可能性もある」という。家族は、祥子さんの死後、すぐに彼女の部屋を撮影していた。まるでふき取られたように埃が全くなかった。警察も捜査を行ったが、住んでいた祥子さんの指紋一つ検出できなかった。遺体発見から1カ月後、祥子さんが通勤に使っていた自転車が発見されたが、そこからも指紋は出てこなかった。

家族の疑問が膨らむなか、今年6月、警察は家族に対し、「自殺の動機はわからないが、自殺の可能性“大”であり、捜査を打ち切る」と説明したという。警察が、自殺の可能性が高いとした根拠は、祥子さんの患者でもあり、ともにボランティア活動を行っていた男性に送った一枚の絵葉書だった。そこには『出会えたことを心から感謝しています。

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