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2011年10月25日

三連動地震対策の現状、巨大津波への備え

三連動地震対策の現状、巨大津波への備え

今、最も恐れられている東海地震は、今後、30年以内に発生する確率が87%。より深刻なのは、この地震が引き金となって東南海、南海へとつながる“三連動型地震”になる可能性が高いことだ。南海トラフと呼ばれる海域は待ったなしの緊迫した状態に入っている。三連動地震が起きた場合、大きな被害が予想される高知県。早いところでは、津波は10分で到達する。死者・行方不明者1万9000人超の9割が津波の犠牲となった東日本大震災。津波への備えはどうなっているのか、山口アナウンサーが取材した。

東日本大震災後、高知市では津波避難ビルの指定を急いでいる。東京大学・総合防災情報研究センターの古村孝志教授は「三連動地震の震源域は、四国から紀伊半島。発生から5〜10分で沿岸に津波が達する。揺れているなか、避難を開始しないと間に合わない危険がある」と指摘する。死者600人を出した65年前の南海地震。三連動地震ではなかったが、高知市内は1カ月以上も水に浸かった。三連動地震が起こった場合、高知県南国市で、津波が最も早く到達するといわれている。南国市の地形は、一面に田園が広がる平野地帯。見渡す限り、高台は見当たらない。東日本大震災では、平野を津波が襲い、命を落とした人も多い。平野部での死亡率は、他の地域と比べて3倍以上になったという。果たして、想定津波到達時間、10分以内に避難することはできるのか。南国市の沿岸に住む久家瑞さん(67)に協力してもらい検証した。久家さんの自宅から100mの場所には、市が作った高さ6mの避難所があるが、久家さんは安心できないため、ここへは逃げないという。久家さんが住む場所は、海岸と高知龍馬空港に挟まれた住宅街。久家さんは、直線で3km離れた高い校舎のある高知大学に避難することを考えた。しかし、空港のフェンスに遮られ、迂回を強いられた。結局、10分間で辿り着いたのは、海から300mの位置までだった。実際に歩いてみて久家さんは「本当に高い建物が欲しい」と話す。

南国市は、今、高さ11mの津波避難タワーの建設を進めている。当初は鉄骨造りの設計だったが、震災後、鉄筋コンクリートへと変更した。さらに、増築ができるように補強工事もしている。しかし、住民は、「建設しているタワーに高さがないから、結局、ここへ逃げてきても流される」と不安を募らせる。

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