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2011年11月2日

現代自動車シェア急拡大、日韓自動車戦争・最前線

現代自動車シェア急拡大、日韓自動車戦争・最前線

世界で快進撃を続ける韓国の「現代自動車」。ウォン安を背景に、世界市場を次々と攻略。この10年間で、販売台数を3倍近くに伸ばし、去年、世界5位に浮上した。とりわけ目覚ましいのが、ヨーロッパへの輸出だ。現代自動車・蔚山工場の李廷卓広報課長は「“ヴェロスター”は、主にヨーロッパに輸出され、毎年10〜20%も伸びている」と話す。アメリカ・ニューヨークにある現代のディーラーでも、かつてない活況に沸いている。現代自動車のディーラーのイーガル・スターク氏は「一番人気のソナタの中でも、人気なのはソナタ・GLSモデルだ」という。ソナタ・GLSモデルは約2万ドル(約156万円)からと、同等クラスの日本車と比べ、1割程度安い。人気モデルは在庫が不足し、入荷次第、飛ぶように売れるという。その理由は“安さ”だけではない。現代車を購入した客は「現代は、ホンダやトヨタと比較して。私にとってはまったく同等」と話す。“デザイン”も“品質”も評価される現代。将来性を確信したディーラーは、ショールームの建て替えを決めた。日本車の「ドル箱」とされたアメリカ市場で、今、異変が起きている。大震災の影響で日本車の供給が滞るなか、現代は先月、過去最高の販売を記録した。この流れを加速させるのが、先月、アメリカ議会で批准されたアメリカと韓国のFTA=自由貿易協定だ。韓国の与党・ハンナラ党は、野党や畜産農家などの反対を押さえ込み、近く国会でFTAを批准する構えだ。FTAが発効すれば、韓国はEU=ヨーロッパ連合に続き、巨大市場・アメリカでも優位に立つ。最も恩恵を受ける自動車産業。乗用車の輸出にかかる関税は、今後、段階的にゼロになる。これまで現代を頼りにしていた部品メーカーも、FTAを活かして、海外との取引拡大に期待を寄せる。自動車部品の関税は、アメリカで4%、EUでは4.5%。FTAが発効すれば、これが直ちにゼロになる。韓宙金属の李墉鎮専務は「大企業は海外に進出できる。当社のように韓国にとどまって世界を相手にする会社にとっては、FTAは大きなプラス」と話す。

韓国でのモノ作りに、日本企業も目を向け始めている。ソウルの南200kmにある益山工業団地。この地に進出を決めたのは、日本の部品メーカー「安永」。

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