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2011年11月28日

市民ランナーの星・川内優輝に迫る

市民ランナーの星・川内優輝に迫る

12月4日に行われるロンドン五輪の日本代表選考レース『福岡国際マラソン』に挑む市民ランナーの川内優輝(24)。埼玉県・春日部高校で定時制課程の職員として働きながら、2月の『東京マラソン』では日本人トップでゴール。タイムは2時間8分37秒と、北京五輪以降、日本人で最も速いタイムを叩き出した。走ることを仕事とする実業団の選手ではない市民ランナーの快挙は、紙面を大きく賑わせた。学生時代までは無名だった川内。社会人になっても走り続け、“市民ランナーの星”といわれるまでになった。仕事をしながらも一躍、ロンドン五輪代表有力候補になった川内に松岡修造が迫る。

学校の昼休みに職場の同僚に川内について聞いたところ、皆、口を揃えて「真面目」という。職場には一切マラソンを持ち込まない川内。勤務時間は午後0時45分から午後9時過ぎまで。そのため練習は出勤前の2時間だけしかない。少ない時間の中で、どのような練習をしているのか。午前9時、川内はいつも練習している公園に姿を現した。早速、自転車でついていくと、突然、マラソンコースから外れ、足元の悪いデコボコ道や草木が生い茂る道を走る。川内は「こういうところはバランスを崩す。そのバランスを崩したときの立て直しの練習ができる。普通の道を走るより良いトレーニングになる」と話す。じっくり走り込むこと2時間、距離にして20km。平日は、毎日、ひたすらこの練習をしている。さらに、仕事が忙しく、朝の練習ができないときは、自宅から職場までの20kmを走って通勤することもあるという。十分な練習時間が取れる休日の土・日は、同じ市民ランナーたちと公園を30〜40km走り込む。1カ月の走行距離は、約600km。しかし、1000km以上が当たり前の実業団選手と比べると半分程度だ。練習量の少なさをどのように補っているのか。川内には常識破りの練習法がある。それは、レースにたくさん出場すること。実業団の選手は、通常1つのレースに向けて3カ月〜半年もかけてじっくり練習するが、川内は、3週間に1度のペースでレースに出場している。今年出場した数は11月28日現在で20レース。一般的な実業団選手の3倍以上だ。川内は「レースを走れば、そのレース展開がある。練習では出せないようなペースでも走れる。練習は1人でやっているので、レースの力を借りている」と話す。

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