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2012年2月28日

LCCにかける佐賀空港

LCCにかける佐賀空港

LCC(格安航空会社)元年の今年、いよいよ、格安航空時代の幕が開ける。実は、これをチャンスとして捉えているのは、航空会社だけではない。長年、赤字が続いてきた地方空港もLCCに起死回生をかけている。その一つ、佐賀空港の挑戦に山口アナウンサーが密着した。

1998年に開港した佐賀空港。当初は、年間利用客73万7000人を見込んでいたが、結果は半分以下となった。累積赤字は約85億円に達し、現在は、国内線わずか1路線、1日4便だけだ。しかし、今年1月、中国のLCC『春秋航空』が乗り入れたことで、その姿が一変した。上海−佐賀を約1時間半で結び、チケットの最安値は片道3000円。出発が迫ると値段が上がるが、それでも大手の半額以下だ。一方で、食事やドリンクのサービスはすべて有料となる。この新路線によって空港には人があふれ、これまでにない光景が見られるようになった。

春秋航空が九州進出を決めたときに、北九州、熊本、佐賀空港が名乗りを上げ、誘致合戦が繰り広げられた。佐賀県は破格の条件を提示。その内容は、着陸料の全額補助、団体客の県内宿泊費も3年間で5億4000万円補助するというもの。佐賀県の古川康知事は「国が経営している空港と違って、県が経営している分、私の責任で決めて、県民に理解を求める」と話す。春秋航空誘致に成功したものの、現在の就航は週2便。週3便になると、経済効果は年間6億円を見込んでいるというが、春秋航空の張武安広報部長は「佐賀は、まだ育成中の市場。佐賀線を満席にするには、かなりの努力が必要」という。春秋航空増便に向けて佐賀県の動きが始まっていた。佐賀県の外郭団体、観光連盟は、認知度の低い佐賀県を中国国内でPRしてもらおうと、中国から12社の新聞や雑誌記者たちを招待した。まず、一行を乗せたバスが向かったのは、熊本県だった。実は、佐賀県だけでは、3泊4日の中国人ツアーを成立させるほどの観光地がないが、熊本県や長崎県にアクセスしやすい佐賀空港の立地条件を売りにした。ツアー2日目は、熊本から長崎県に入り、3日目にようやく佐賀県に辿り着いた。観光地である祐徳稲荷神社では、中国人観光客を惹きつける仕掛けがあった。縁起物を好む中国人のために、おみくじを中国語で表記。記者からは「おみくじにとてもいいことが書いてあった」と好評判だった。

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