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2012年3月20日

日本最古の木造校舎が閉校

日本最古の木造校舎が閉校

現在、日本国内で使われている木造校舎としては最も古い小学校が20日、閉校を迎えた。岡山県高梁市吹屋地区にある吹屋小学校。創立から今までに約3000人の卒業生を送り出してきた。現在の全校児童は7人。最後の6年生3人が送り出された。明治、大正、昭和、平成とつながってきた長い歴史に幕を下ろす吹屋小学校。青山アナウンサーが取材した。

吹屋小学校の本館が建てられたのは明治33年。校舎が建てられた当時の吹屋の町は、銅の採掘で活気づいていた。当時の写真と現在を比べてみても、町並みの様子に変化はない。赤く染まった格子や屋根。銅を採掘する際に出る“ベンガラ”という赤い染料が使われている。吹屋の名産となったベンガラは、町を潤した。この財力を結集して建てられたのが、吹屋小学校だ。2階建てのモダンなデザイン、建物の強度を高めるために、当時の先端技術が用いられた。1世紀に渡り、磨かれ続けた校舎。ピカピカの床は子どもたちの勲章だ。校舎は、子どもたちの息遣いとともに時を積み重ねてきた。運動会になると、住民みんなが競技に参加し、大イベントとなる。子どもの成長を地域で見守り続けてきた。吹屋小学校で、24年間、教鞭をとった長尾有子さん(82)が、校舎内を案内してくれた。2階には、始業式、卒業式で必ず使われる講堂がある。梁は、音が響くように丸みをもって造られている。床には校舎ができたころからある節穴があり、子どもたちがよくいたずらをしていたという。代々受け継がれてきた吹屋小学校。最盛期には、在校生369人という時代もあったが、銅山の閉鎖とともに、子どもの姿も減っていった。そして、ついに20日、最後の卒業式を迎えることになった。卒業式後、閉校式が行われ、吹屋小学校の歴代の卒業生たちが多く集まり、最後の別れを惜しんだ。吹屋小学校は今月、閉校となるが、校舎は、修理・保存されて、6年後に資料館に生まれ変わるという。

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