

2012年3月27日
アメリカなどによる攻撃が始まってからすでに10年以上の時がたったアフガニスタン。首都カブールの治安は、一見すると改善している。オバマ政権は、2014年末までに米軍を完全撤退させ、アフガン側へ治安権限を委譲する方針だ。しかし、安定とは程遠い状況が浮き彫りになっている。去年、戦闘などに巻き込まれた民間人は3021人。この10年あまりで最悪だ。先月には、米軍基地内でコーランを燃やしていることが発覚。これに対する反米デモが頻発した。この冬、20年ぶりともいわれる激しい寒波に襲われたカブール。着るものも、食べるものもなく、雪のなかに座り込み物乞いをする女性や、夜の寒さに幼い子どもたちが次々と亡くなっている。政府や国連の支援の届かない人たちが今もいるアフガニスタンの現実をフリージャーナリストの西谷文和氏が取材した。