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2012年6月20日

2.6人に1人が生活保護・・・大阪“あいりん地区”の実態

2.6人に1人が生活保護・・・大阪“あいりん地区”の実態

高度成長期からバブル期にかけて、全国から仕事を求める労働者たちで活気があった大阪市西成区の『あいりん地区』。学歴も保証人も求められない、体一つで生きていける街だった。しかし、長引く不況に、リーマンショックも重なり、日雇いの求人数は、ピーク時の6分の1に激減。50代になると急激に仕事は減り、仕事のない労働者が増えている。その一方で、生活保護受給者が増加。あいりん地区では、今や2.6人に1人が生活保護を受給している。生活保護受給者が増え続ける街、あいりん地区の現状を取材した。

長距離トラック運転手を辞めて、17年前に東京からあいりん地区に来た兒島広幸さん(54)。ドヤと呼ばれる簡易宿泊所で暮らしている。1泊1400円。トイレと風呂は共同だ。兒島さんは、あいりん地区で、安定的に仕事を得ていたが、リーマンショック以降の不況を境に仕事がなくなった。一時は、路上生活も経験した。独身で、身寄りのない兒島さんが最後にすがったのは、生活保護だった。兒島さんは「生活保護をもらいたくなかったが、実質そういう状況に追い込まれた」という。兒島さんは、1カ月半で、長期間の契約労働を見つけ、保護から抜け出した。貧しくても負い目を持ちたくなかったからだ。「学も知識もないから、土木、建築関係の仕事で飯を食っていくしかない」と話す兒島さんだが、仕事のない日が続いている。ドヤ代を払うのも厳しい状況だ。仕事がない時は、外出を控え、ご飯と缶詰だけでしのぐ。自力での生活にこだわる兒島さん。仕事にあぶれた日には、日雇い労働者に職を提供する『西成労働福祉センター』を訪ねる。大阪府が行っている事業の一つだ。日雇い労働者の日給は、年々下がっているが、求人はある。兒島さんがセンターを訪れた日も空きはあったが、兒島さんは契約労働へ行くことはためらった。『日給9000円、雇用期間20日間。宿舎費3200円』とあるが、これは、20日間の仕事を保証するものではない。仮に仕事がなければ、宿舎費だけがかさみ、結果的に働いても赤字になる恐れがある。まだまだ体が動く54歳の兒島さん。運よく仕事に就くことができても、明日の仕事の保証はなく、厳しい現実が重くのしかかる。

仕事のない労働者が増えるあいりん地区。そこに65歳以上が4割というあいりん地区の高齢化が、生活保護受給者の増加に拍車をかけている。

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