

2012年6月7日
福島第一原発から半径20キロ圏の『警戒区域』と放射線量の高かった『計画的避難区域』。南相馬市は、4月、これらの地域を年間の被ばく線量によって3つの区域に再編された。立ち入りが自由で、早期の帰還を目指す『避難指示解除準備区域』、帰還まで数年ほどかかる『居住制限区域』、そして、今も立ち入りが禁止され、5年以上は戻ることができない『帰還困難区域』だ。避難指示解除準備区域と居住制限区域は、立ち入りは自由だが、宿泊は禁止されているため、住民はわが家に泊まることもできない。実は、南相馬市の分断は再編された3区域だけに限らない。南相馬市の中心市街地は、去年9月まで、子どもや妊婦が立ち入れない『緊急時避難準備区域』に指定されていた。今は解除されたものの、約1万3000人が避難先から戻らず、子どもの数が減少。再開した小学校の児童数は、震災前のわずか半数だ。それにもかかわらず、国の指針では、インフラも元に戻り、子どもたちの通学の環境も整ったとして、避難している人たちへの賠償を8月末に打ち切る方向だ。分断された街、南相馬市の現状を取材した。
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