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2012年6月21日

3連動地震を上回る痕跡〜巨大津波と対策

3連動地震を上回る痕跡〜巨大津波と対策

東日本大震災以降、大地震の発生が懸念されている場所の一つ、“南海トラフ”。東海、東南海、南海の震源域は、海側のプレートが沈み込む南海トラフの溝に沿って広がる。懸念されるのは、この3つが同時に発生すること。最悪の場合、死者は30万人規模になる試算もある。さらに、南海トラフの巨大地震にとどまらず、それを上回る“超巨大地震”が起きる可能性を指摘する専門家がいる。南海トラフの溝は、沖縄付近までつながっている。北側の南海トラフ、南側の琉球海溝がつながっているため、そこで地震が起きれば、3連動で想定される巨大津波が広範囲で発生する可能性がある。地震発生の周期は千数百年に一度。山口アナウンサーが各地に残る津波などの痕跡を取材。巨大津波への対策も伝える。

琉球海溝に近い鹿児島県・喜界島。過去に起きた巨大地震の痕跡として、津波で海底から打ち上げられたとされる岩が転がっている。喜界島の最も高い場所は、10万年前は海底だった。過去の数千年単位で繰り返された巨大地震のたびに隆起を繰り返し、島全体が“海岸段丘”と呼ばれる階段状の地形となっている。海岸沿いでは、4つの段丘が確認されている。4段目は6300年前の海岸線、3段目は4100年前、2段目が3100年前、そして、最も新しい1段目は1400年前にできたものだ。陸地には、海の中にあるはずの珊瑚の化石が点在し、隆起の痕が伺える。8年前のスマトラ島沖地震発生でも、珊瑚礁が一気に隆起して陸地になった。喜界島を調査している研究者の1人、金沢学院大学・佐々木圭一准教授は「(地震の)間隔の幅があって、1000〜2000年くらいの間。長い期間、地震が起こらないと、その後、起きる地震は大きく、隆起も大きい」と指摘する。喜界島のように地震で隆起した海岸段丘は、南海トラフに近い高知県・室戸岬、さらに、室戸岬から約400km離れた静岡県の御前崎でも見られる。離れた場所での段丘の類似性を調査した名古屋大学大学院・地震火山研究センターの古本宗充教授は、ある仮説を立てている。「御前崎から喜界島にわたる大きな断層運動が同時期に起きた可能性ある」という。この仮設は、スマトラ島沖地震がきっかけだったという。スマトラの地震の震源域が、南北に1000kmを超えるほど巨大だったこと。

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