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2013年5月15日

沖縄“復帰の日”根底に流れる『平和憲法の心』

沖縄“復帰の日”根底に流れる『平和憲法の心』

1972年5月15日、沖縄は日本への復帰を果たした。沖縄の人にとって、安堵と歓喜、その一方で、アメリカの統治下で長きに渡り待たされた怒りと屈辱、多くの感情が渦巻いた日でもあった。復帰の日に結婚式を挙げた金城健一さん(68)は、駆けつけた市長から祝儀として、小さな1冊の手帳を渡された。本土への復帰に際し、日本の平和憲法を知ってもらおうと、沖縄県民向けに発行された『憲法手帳』だった。手帳を受け取った金城さんは、「終戦から復帰まで27年間、ずっと米軍基地に囲まれて、常に『もし戦争が起きたら』というのが心にあった。復帰することで戦争を放棄している。この憲法の適用を受けると思ったら、すごい感動だった」と話す。悲惨な地上戦を経験し、戦後も米軍の圧政に耐えてきた沖縄県民。とりわけ、平和主義を謳う“憲法9条”への思いは強い。沖縄県内各地に、平和への願いを込めた“9条の碑”が建つ。しかし、時代を経て、若者にとって関心は、年々薄れていった。その空気が、最近、変わったという。4月28日“主権回復の日”をめぐる話題がきっかけだった。4月28日は、沖縄にとっては、日本から切り離された“屈辱の日”でもある。先月28日、主権回復の式典が行われた。これに合わせて行われた抗議集会『“屈辱の日”沖縄大会』には、多くの人が参加し、若い人たちの姿も目立った。集会参加者(32)は「4・28が屈辱の日と呼ばれるようになった話を初めて聞いた時、沖縄県民として、知らなかった自分へのショックのほうが大きく感じた」と話す。知ったから意識したこと。20代に話を聞くと、「沖縄問題を知りたいという欲が、たくさん出てきた」「大学で、4・28や憲法改正が話題になっている」と話す。米軍基地と隣り合わせの沖縄国際大学の学生サークルでは、修学旅行生に対し、沖縄の抱える問題をガイドする取り組みを行っている。この1カ月で目的が明確になったという。西平奨矢さんは「僕たちが沖縄県に住んでいる沖縄県民であるという自覚を持って、沖縄復帰前の人たち、復帰に全力を注いだ人たちの思いを、少しでもよみがえらせることができたらなと思う」と話す。

結婚式の日に憲法手帳を手渡された金城さん。現状は、本土への復帰後も一方的に基地が押し付けられている。憧れだった憲法9条が、沖縄の地では、まだ実現されていない。

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