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スイス編 撮影日記

チューリヒの華やかなイルミネーション
「チューリヒのクリスマス・シーズン」
「今年はまだ雪が少ないので、ロケのスタートは遅らせた方がいいのでは」 スイスのコーディネーター・安東さんの現地情報をうけて、私たちはチューリヒ入りの予定を一週間延期した。「冬のスイス」が今回の車窓のテーマ。春から秋のスイスは何度か紹介しているけれど、冬のスイスは初めてとなる。クリスマスの様子はぜひ撮りたいし、雪も出来たらあったほうがいい。さて、両方が、そううまく重なってくれるのかしらん。
ずばり入国翌日からチューリヒは雪模様。うまく雪が積る中で、チューリヒのクリスマス・シーズンの表情を撮影することができた。子供たちが大きなツリーの、ろうそくのようになって並んで広場で歌う「シンキング・クリスマスツリー」。サンタが運転する子供専用トラム「メルリトラム」の走り。もみの木を売る店や国立博物館中庭のスケート場まで、みんな雪が絡んで「いい感じ」でその雰囲気をとらえられた気がする。更にチューリヒ中央駅構内の大きなクリスマス・マーケットも、雪の天候が味方したようで大いに賑わっていて、まさにボリューム一杯のチューリヒ・ロケになった。
チューリヒ出発の朝。駅では巨大なターミナルの乗客の中にスキーやスノーボードを抱える姿が多く見られた。昔、東京の新宿駅や上野駅でスキー客を見かけて「おぉ、冬もいよいよシーズンだなあ」という感慨を持ったのを思い出した。アルペンスポーツの国、スイス。これからどれくらいスキーやスノボーの人に出会うことやら。
ディレクター  宮崎祐治
シンギング・クリスマスツリーの子供たち
チューリヒ中央駅構内のクリスマス・マーケット