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  reported by
大西洋平

「悔しかった」

インタビュー中に何度もこぼれた言葉です。

カーリング日本代表、クリスタルジャパンことチーム青森のオリンピックが終わりました。
トリノ五輪のリベンジを目指し、初の決勝トーナメント進出を狙いましたが、
結果は3勝6敗の8位。
選手たちにとって、到底、納得のいくものではなかったと思います。

ただチーム青森は確かに、日本にカーリングの魅力を伝えました。

戦略性に富み、たった1投で状況が大きく変わるカーリング。
戦術は無数にあり、どれが正解なのかは最後の最後までわからない。
日本でテレビを見ながら、
「次はここに置く」「いや、ここはストーンをはじき出して…」「勝負をするにはまだ早い」
と考えながら、プレーヤーになったように試合を見た方も多いのではないでしょうか。

トリノ五輪でカーリングの裾野を広げ、
バンクーバー五輪でさらに、その人気を高めた。
チーム青森が日本のカーリング界にもたらした大きな功績です。

そんなチーム青森の5人に、インタビューをさせていただきました。



今、まさにインタビューが始ります。


「トップと比べて勝負どころで決める力が欠けていた。力不足でした。」
と話した目黒選手の表情は冷静。昨日の涙は、今日はありませんでした。
今回の大会は自分の中で整理をつけて、すでに先を見ようとしているように感じました。

本橋選手は
「結果を求めて戦っていたので、悔しい気持ち。最後まで自分らしく戦えたのはよかった。」
とのこと。その表情にはまだ少し陰りがあるように感じました。
特に試合の話になると、表情はさらに険しくなります。
「1試合の重要性。その中での1投の大切さを痛感した。」
五輪という大舞台での経験が、また本橋選手をさらなる高みへ導きます。

私が気になるのは、今後のこと。
4年後のソチ五輪、この悔しさを晴らすためにもう一度、チャレンジするのかどうか。
思い切って聞いてみると、5人は口をそろえて、
「今シーズンは日本選手権と世界選手権が残っているので、そこをしっかりと戦う!」
という風に、4年先より、今シーズンの残りの大会に目が向いていました。
ただ
「“ソチ五輪”へはシーズンが終わってからゆっくり考えたい。」
とも話した本橋選手。
さらにお話を!っと思ったんですが、インタビュー終了の時間となってしまいました。
う〜ん、気になります…

トリノと同じく、五輪で悔しさを味わったクリスタルジャパン。
トリノ以上に、カーリングの魅力を伝えてくれたクリスタルジャパン。
また、今から4年間。
世界一を決めるこの舞台に立つための時間が始まります。

4年後、ソチオリンピックでチーム青森の雄姿を見ることは出来るのか。
すでに気になるところですが、

とにもかくにも、

まずは、
激戦、お疲れ様でした。

そして、
熱戦、ありがとうございました。



前列左から目黒選手、本橋選手。
後列左から石崎選手、近江谷選手、山浦選手。本当にお疲れ様でした!
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3/1 <宮嶋泰子>
「東洋人がフィギュアスケートに向いている理由?」
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3/1 <大西洋平>
「カーリング代表。
戦いを終えて…」
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2/26 <宮嶋泰子>
「子供たちの思い」
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2/25 <宮嶋泰子>
「心が一つになったコロシアム」
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2/24 <宮嶋泰子>
「アスリートの言葉…表現を読み取る難しさ」
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2/23 <宮嶋泰子>
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2/22 <武内絵美>
「バンクーバーのアナウンサー陣+1!?」
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2/19 <吉野真治>
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2/17 <大西洋平>
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2/17 <大西洋平>
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2/16 <吉野真治>
「必見!! 
スキークロス!!」
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2/12 <大西洋平>
「いよいよ開幕!
その時、私は…」
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2/12 <大西洋平>
「リベンジの時!
ショートトラック!!」
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2/11 <吉野真治>
「バンクーバーに到着」
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