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2008年10月28日

破たん危機の"小さな金融大国"

破たん危機の"小さな金融大国"

アメリカのリーマンショックから1ヶ月。
国そのものを投資銀行化したアイスランドが破綻の危機にさらされている―――。

人口30万人のアイスランド。首都レイキャビクでは今、週末ごとに大規模なデモが繰り返されている。家を失ってしまうのか…失業してしまうのか…そんな不安に駆られた人々が通りを埋め尽くす。
政府は今月初め、アイスランド政府は非常事態を宣言した。この一年で株価は75%以上下落。株式市場一時閉鎖され、すべての銀行は政府の管理下におかれることになった。国有化された銀行の負債はGDPの5倍とも10倍とも言われ、国自体が破綻の瀬戸際に追い込まれている。
アイスランドの通貨・クローナは大暴落。輸入に頼ってきた日用品は高騰し、国民生活を直撃している。

通貨の下落は、国民を"ローン破産"の危機に追い込んでいる。
国民の多くは、金利の低い円など外貨建てで住宅や車のローンを組んでいたが、クローナの暴落により、残高が突然倍増してしまったという。ある外車販売店員は「当初は返済が5万クローナだったが、今は8万〜9万クローナに暴騰しているケースがある。今後、支払えない人も出てくるでしょう」と話す。

10月27日、国有化された「カウプシング銀行」の円建て債券"サムライ債"が債務不履行に陥った。500億円が日本の金融機関などに販売されていて、アイスランドの危機は、日本にも波紋を広げている。

国民一人当たりのGDPが世界で第3位のアイスランド(2006年IMF調べ)。
この最も裕福といわれた国に何があったのか?

アイスランドは、1990年代以降の規制緩和で金融業界が急成長した。高い利息設定をしたことで世界中のマネーが流れ込み、銀行の総資産はGDPの10倍にも膨れ上がる"異常事態"となった。そこへ金融危機が襲いアイスランドの信用は失墜、世界中の投資家がアイスランドから一斉に資金を引き上げ、人口より多かった外国人預金者の口座は凍結された―――。

今アイスランド国内の銀行では、大規模なリストラを進めている。
国有化が決まった「グリトニル銀行」に勤めていたクリスチャン・デビッドソンさん(45)は、今月8日に突然解雇を言い渡された。「リストラは行員全体にとって大きなショックだった。

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