

2008年11月7日
銀行の貸し渋りは今に始まった事ではないが、
最近、中小企業への貸し渋りや貸しはがしが目立ち、経営者は悲鳴を上げている。
埼玉県で運送会社を経営している真下雅章社長
取引があった企業の倒産や廃業が相次ぎ、売り上げに響いている。
さらに原油価格の高騰が追い討ちをかけ、
これから燃料高の時期の請求書が届くが、支払うだけの利益が上がっていないため、
荷主に何度も運賃の値上げを頼み込んだが、聞き入れてもらえない。
経営の危機感を抱き、当面の資金繰りのため1300万円の地元の金融機関に融資を申し込んだが、融資は受けられず、結局、別の銀行で必要額の半分、700万円を借りるに留まった。「(金融機関は)だめだとは言わない。だからって一言でハイどうぞとも言わない。銀行はそう言わない。言わないけど、実際問題にお金をだすときに限度額だとか希望額に満たない」と社長は話す。
資金を工面するために、トラック3台を処分し、3人に退職してもらい、さらにはトラックのタイヤを新品から中古品に代えるなど、リストラとコストカットをした。それでも資金は回らず、もう1台、トラックを売却。しかし車を売れば、仕事が出来なくなる、それでも会社を潰したくない社長。
資金繰りに苦しむ中小企業を支援するために、今、全国の自治体では、利子の低い融資制度の拡充を進めている。神戸でも年末の支払いを控えた経営者から問い合わせが殺到している。しかし、この制度でも、銀行は貸し渋りをしていた。
神戸市で音響設備の会社を経営する安田祐治社長は、市の制度を使い、
運転資金1500万円の融資を申し込んだが、銀行は受付すらしなかった。
安田社長が使った制度の仕組みはとは。
中小企業が銀行に融資を申し込む際、信用保証協会に自社の経営の審査をしてもらう。
審査を通過すれば、信用保証協会は銀行に対し、中小企業が返済できなかった場合、代わりに返済することを保証。中小企業が銀行から融資を受けやすくするのが狙いだ。
安田社長に対する審査の結果は、1500万円全額を保証するものだった。しかしそれでも銀行は拒否。「保証が下りなければ、あきらめがついたが、下りても(門前払い)ですから」と納得のいかない安田社長。