

2010年7月21日
心臓の筋肉に血液を送る動脈に、血の塊などが詰まって心筋が壊死する病気『急性心筋梗塞』。この病気を患う患者の心臓から、筋肉の元になる「心筋幹細胞」を取り出して増やし、再び心臓に戻して機能を回復させるという「心筋再生医療」の臨床試験が世界で初めて成功した。重い心不全の患者は国内に100万人以上いるとされ、突然の死の恐れもあり、最終的には、心臓移植や人工心臓に頼らざるを得ない。しかし、この「心筋再生医療」の場合、自分自身の細胞を移植するため、免疫拒絶も起こらず、心臓の組織が再生するという。治療を成功させた京都府立医大の松原弘明教授らのチームに密着、心疾患治療の最前線を取材した。