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2010年8月24日

正規雇用されたい・・・過酷な雇用の実態

正規雇用されたい・・・過酷な雇用の実態

2008年秋のリーマンショック以降、雇用情勢は悪化。景気は持ち直しに向かっているが、完全失業率は5.3%(6月時点)と高止まりしたままだ。派遣切りや雇い止めなどで苦しんだ人たちは、正規雇用の仕事に就こうとしているが、なかなか再就職できない。国や自治体も支援しているが、一時しのぎにしかなっていない。正規雇用を目指す2人の元派遣社員を密着取材した。

福岡県北九州市にある『八幡職業能力開発促進センター』に通う半数は、派遣切りなどにあった人たちだ。この施設の就職率は8割弱。その中でも正規雇用の仕事に就けたのは7割ほどだという。礒部裕孝さん(38)も、ここで職業訓練を受けながら就職先を探している一人。礒部さんは、自動車工場で働く派遣社員だった。去年1月、雇い止めで職を失い、バッグ一つで寮を出ることになった。礒部さんは「派遣は本当にいや。正社員になりたい。安定して、税金もしっかり払っていけるようになりたい」と話す。磯部さんの今の収入は、職業訓練中に給付される月10万円だけ。この中から、家賃、食費、光熱費などを賄い、月末にはほとんど残らないという。礒部さんは、雇い止めの後、自治体の緊急雇用対策で、草刈りなどの仕事をしていたが、期間は半年だけ。その後、職業訓練を受けているが、これも半年の期限付き。仕事が見つからないまま、修了となる。翌月の収入はゼロ。焦りがつのるなか、毎日、ハローワークに通うが、職業訓練と派遣の経験だけでは、面接までたどり着けないことがほとんどだという。再び派遣に戻る考えがよぎるが、将来を考えると派遣には戻れない。礒部さんは、生活保護を受けてでも、正規の仕事を探す決意だ。「(生活保護は)1カ月だけでとめておいて、あとは仕事を見つけて、『もういいです』って断れるくらいの意気込みでいきたい」と話す。雇い止めから1年半、礒部さんの戦いは続く。

岡山県倉敷市にあるNPO法人『かけはし』では、派遣切りなどにあい、仕事や家を失った人たちの生活再建を無料で手助けしている。かけはしでは、アパート4部屋を借り上げ、宿泊場所を、最長で2週間まで提供している。57歳の佐藤明さん(仮名)も、駅前で寝泊まりをしていた一人。佐藤さんには、久しぶりの屋根のある生活だ。「ホームレスみたいな感じだった。部屋が一番。

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