

2012年10月31日
高級ブランドが立ち並ぶニューヨーク・マンハッタンの中心街に、日本のシャツブランド『鎌倉シャツ』が30日、オープンした。鎌倉シャツは、1993年、鎌倉の中心から少し外れた住宅地でスタート。こだわったのは、質を落とさず、国産で5000円以下という価格だった。貞松会長は、中間業者を通さず、工場と売り場を直接つなぐシステムを作り、4900円という価格を実現させた。今や全国に22店舗を構えている。アパレル業界の不振が続くなか、鎌倉シャツは業績を伸ばし、去年の売り上げは28億円を超える。そのクオリティーを支えているのが、福島県第一原発から55キロの場所にある縫製工場だ。国内最高レベルのこの工場。その技術の高さゆえ、名だたる世界の高級ブランドからの発注も多く、年間16万枚のシャツが作られている。去年3月11日、この町も被災した。震災直後は、通信手段も途絶え、ライフラインも止まった。工場の生産力は半分以下に落ち、注文をこなせない状況が続いた。取引をやめていくメーカーが相次ぐなか、鎌倉シャツは福島で作ることにこだわった。その福島で作られたシャツが、ニューヨークの店頭に並んだ。
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