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日本人の国民病ともいえる「肩こり」。今回のSmaクリニックでは、その正体と常識・非常識を徹底解明!
さらに、肩こりに悩んでいる作家・コメンテーターの室井佑月さんが来院し、検査を受けました。
 日本人の成人男性の90%、成人女性の95%が経験者といわれるほど、肩こりは非常にありふれた病気。
肩こりを発生をさせる主な理由としては――
(1)仕事などからくる精神的ストレス
(2)姿勢の悪さや猫背といった体型的な問題
(3)デスクワークなど、同じ体勢を長時間続けるライフスタイル
 以上が挙げられます。が、これらとは別に、非常に危険な事態を招く恐ろしい要因もあります。それは内臓系の異常。体のどこかに疾患があり、その症状として深刻な肩こりを引き起こすことがあるというのです。この場合、放置するととんでもない事態に。実は肺がんだったというケースもあるというから、油断は禁物です。ほかにも心筋梗塞、狭心症、糖尿病、胃潰瘍、胆石症、肝硬変、高血圧・低血圧などが肩こりを引き起こします。
 そもそも肩こりはなぜ起こるのでしょうか。最初の原因は人それぞれで、ストレスや運動不足、姿勢の悪さんはどの影響により、肩の筋肉が緊張してこわばります。すると周りの血管が圧迫され血行不良が起こり、筋肉がより一層こわばってしまう――これが肩こりが発生して悪化していくメカニズムです。
 では、肩こりの対処法は? 基本的に慢性の肩こりは温めるのが正解。それゆえ半身浴もいいですが、一般的には全身浴の方が効果的です。約38℃のぬるま湯に肩までつかり、十分に温まるといいです。リラックスしながら血行を促進できる入浴は効果絶大で、温泉などもオススメ。過度の運動などによって起こる急性の肩こりは、最初は冷やし、その後温めるようにします。慢性肩こりに対して、冷シップで冷やし続けるような行為は、より血行を悪くしまい逆効果です。夏場にクーラーの効いた部屋に長時間いるのも、肩こりにはよくありません。また、肩こりの部分を棒など硬いもので強く叩いたり、押したりするのも危険。強すぎる刺激によって、筋肉を痛めつけたり、内出血させたりするリスクがるからです。一方、マッサージは非常に効果的な肩こり解消法。しかし、注意するポイントも数多くあります。特に強すぎるマッサージは要注意。“もみ返し”といって、肩の筋肉を痛め、肩こりを悪化させることもあります。また、肩ばかりを揉むマッサージでは不十分。全身を揉みほぐした上でなければ、効果的な血行改善は望めません。お酒を飲んだあとのマッサージも注意が必要。深酔いした状態では、刺激に対する感覚も鈍っているので、無理なマッサージを受けても気づかない場合も多いのです。また、枕選びも非常に重要。高すぎる枕、柔らかすぎる枕は首の負担を増します。理想はソバガラの枕で直径8センチ、肩幅くらいの長さのものがいいと言われています。
 今回のスマクリには、高校生のころから肩こりに悩まされているという室井佑月さんが登場。「重たくて、肩が前に出てる気がする」という室井さんの肩は、動かすとゴキゴキ音が出るほどこっています。「呪われているかのようにヒドイ。もう1人誰かが乗ってるような感じがする」と室井さん。さっそく病院で検査を受けることに。室井さんが訪れたのは昭和大学付属病院。診察を経て、肩の状態を詳しく検査するため、サーモグラフィーを見ることに。サーモグラフィーとは体の表面の温度分布を画像にする検査法。温度の高い部分は赤く、低い部分は青くうつります。血液の流れが悪くなる肩こりの場合、こりがある部分は通常青くなります。室井さんのサーモグラフィーは、さほど温度分布のムラがなく、首や肩の血行は良いほうでした。続いて、室井さんが受けたのはMRI。特定の周波数を持った電磁波をあて、人体の断面を見ることができます。これによって、内臓のがんや骨の異常など、肩こりを引き起こす体内の疾患を発見することが可能なのです。MRIで検査した結果、椎間板や背骨の中を走る脊髄に異常は見られませんでした。最後はレントゲン。X線撮影により、胸や骨の部分の骨格を調べる検査です。室井さんの場合、首の骨が上にいくに従って、やや前方に出ていました。これにより、頭の重みをうまく支えられず、首や肩に負担がかかってしまうのです。
 すべての検査の結果、「重大な疾患は見つかりませんでした」とのこと。室井さんの肩こりの原因は、内臓の病気のような危険なものではなく、姿勢の悪さが直接的要因で、運動不足も肩こりを助長させているという診断が下されました。ホッと胸をなでおろす室井さんはその足で、リハビリ科へ向かい、肩こりを解消するストレッチをレクチャーしてもらいました。また、30分に一回肩を後方に引いて背筋を伸ばすよう指導された室井さん。今後、肩こりがよくなるといいですね。
1.巨乳は肩がこりやすい……
乳房の大きい人は重い荷物を胸に抱えているのと似た状態。それだけ、肩や首の負担が大きくなり、筋肉の緊張を招きます。

2.タバコは肩こりに悪い……
喫煙によって抹消血管が収縮を起こして血行が悪くなるので、肩こりを悪化させる原因に。ちなみに、飲酒は適量であれば血行の促進を促すので、肩こりに効果的。

3.肩こりの時は首をポキポキ鳴らす……×
こりをほぐす効果もありますが、時に首筋を痛め、寝違えたような状態になるリスクもあります。

4.外国人は肩がこらない……
肩こりは腕が肩からぶらさがっているからこそ発生する症状で、二足方向する人類特有の病気といわれています。ただ欧米人の場合は肩こりの概念がなく、日本人よりも骨格が丈夫なので肩こりになりやすい体質であるのは確か。

5.太っている人は肩こりにならない……×
太っている人は腕そのものが中肉の人よりも重く、そのぶん肩の筋肉の負担が増えるので、肩こりになりやすい。また、なで型の肩の人も肩こりになりやすいです。

6.子供は肩こりがない……×
最近は小学生高学年を中心に、肩こりを訴える子供が増えているといいます。主な原因はテレビゲームによる眼精疲労や、姿勢の悪さ、勉強のしすぎでうつむきの体勢で長時間過ごすことなど。

7.虫歯の人は肩がこりやすい……
虫歯を患っていると、つい痛い歯をかばって、痛くない方ばかりで噛むことが多くなります。すると、アゴや首、肩の筋肉を多く使うことになり、筋肉の緊張や肩こりを引き起こします。また、歯の噛み合せの悪い人も肩こりになりやすいです。

8.チョコレートを食べるといい……
医学的にはチョコレートや甘いものを食べることと、肩こり改善の関係性は不明。ただチョコレートは興奮剤としての効果があり、血行を促進させると言われているため、肩こり解消に一役買うことができるかも…。
 高校の時から本当に肩こりが凄かったんですよ。たぶん、高校時代から背の低い人に縁があったのも原因のひとつかも。女友達も付き合う人もみんな小さかったから、自分の身長の高さを気にして猫背になってたの。あと、大人になってから、同じ姿勢で寝っころがって本を読み続けてたら、片方の目がほとんど見えなくなっちゃったんですよ。いろんな要因が重なって、肩こりにつながってたと思うんですね。それで針、マッサージ、カイロプラクティック、整骨院、通販で買った家庭用マッサージ器、首のばし器…いろいろ試したんですよ。最後には霊能者のところまで行きましたからね(笑)。テレビで肩こりの激しい女性に悪い霊が憑いてたっていうのをやっていて…。私の場合は違ったんだけど(笑)。いちばん効いたのはマッサージだったけど、それも私は間違ったことをしてたんですよ。いつも青アザができるくらい強く揉んでもらって、2日間くらい痛かったほどだから。
 それで今回、スタッフの方に「大きな病気が隠れてるかもしれない」って言われて、ビックリしちゃったんですよ。いつもその場しのぎの対処法しかしてなかったから、ドキドキしてたんです。結局、ストレスと姿勢の悪さ、運動不足が原因だったんで、ホッとしました。
 病院で背筋を伸ばす体操を教えてもらって「30分に1回はやった方がいい」と言われたんだけど、私って仕事を始めちゃうと電話の音も聞こえないくらい集中して、8時間トイレも行かず座りっぱなしだったりするんですね。それで膀胱炎になっちゃったりしたくらい。だから仕事中はムリなんですよね。でも今日、VTRを見たら姿勢が悪くて、歩き方がカッコ悪いなって思ったから、普段から気をつけようと思ってます。何でもそうだけど、即効性を求めちゃダメなんですよね。私、運動は嫌いだけど、病院でストレッチを教わってきたんで、それくらいなら続けられるかなって。時間をかけて、ゆっくりと治そうと思ってます。
(室井佑月・談)
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