彰さんがヴァイオリン・ソナタ第5番「春」に与えた題名は、なんと、「みどりの窓口」。これには意表を突かれました。でも、たしかにこの曲には「旅のはじまり」を連想させる期待感があります。辻井さんが「ふたりで会話しているようなワクワクす
れも意外な組み合わせでしたが、ドビュッシーの代表作といえばなんといっても交響詩「海」。繊細な響きの移ろいのなかに、淡く夢幻的な「渚のシンドバッド」が溶け込んでいました。 第3楽章は、もしもグリーグが「およげ!たいやきくん」をア
れました。 世界中にたくさんの音楽コンクールがありますが、ショパン・コンクールほど注目を集めるコンクールはほかにありません。それはこのコンクールが過去にポリーニやアルゲリッチなど、偉大なピアニストを輩出してきたか
を呼びそうです。そもそも「ウエスト・サイド・ストーリー」はシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を20世紀のアメリカによみがえらせたもの。モンタギュー家とキャピュレット家の対立が、ジェッツとシャークスの対立に置き換えら
が鐘をピアノで代用した演奏を聴いたことがありますが、これは少数派。現代では「チャイム」を使うのが一般的です。 ほかにもチャイコフスキーの祝典序曲「1812年」、ムソルグスキー(リムスキー・コルサコフ編曲)の交響詩「はげ山の一夜」、ムソル
でしょうか。「ドット絵」と呼ばれるグラフィックスもそうですが、当時のゲームはプレーヤーのイマジネーションをいかに刺激するかという点に、クリエーターたちの創意が凝らされていたように思います。 12月に逝去した丸谷明夫先
でもっとも身近な楽器かもしれません。ただ、あまりに教育用としての印象が強く、鑑賞する楽器として鍵盤ハーモニカに接する機会はまれ。そこで、今回は弦楽四重奏との共演で「森のくまさん」をピアソラ流のスタイルにアレンジしま
す。「オーケストラのみなさまは天才の集団なのです。そういう方々のじゃまをしないのが指揮者の役割です」とにこやかに話していましたが、これほどの大家にしてこの言葉。なかなか聞けるものではありません。 最初に演奏されたのは
楽器にふさわしいキャラクターで描かれています。オーボエ奏者がリードを削っている姿が映像にありましたが、いかにも職人的な気質が伝わってきます。 そんな水谷監督にとって忘れられない名曲が、映画のタイトルにもなってい
は「火星」のシンボルとして「戦いの神」を表現するために、5拍子が独特の緊迫感を生み出しています。クラシックではほかにもチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」の第2楽章が5拍子で書かれています。こちらは流麗なワルツ。5拍子