の部分も迫力があってすばらしいのですが、山根さんが「桜が散るような儚さ」と表現していた抒情的な部分も聴きごたえがありましたよね。若い奏者がこういった作品を演奏してくれると、作品がまた新たな生命を得てフレッシュに
では、「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」をベートーヴェンが変奏曲に仕立てていますし、ドビュッシーは「ピクウィック殿をたたえて」で引用しています。また「ラ・マルセイエーズ」は、チャイコフスキーの大序曲「1812年」やドビュッシーの「花火」に登場し
れ味のあるテクニックと作品にふさわしい豊かなパッションと推進力。加えて抒情的な表現も巧みで、大変に聴きごたえがありました。最後のカデンツァからの怒涛の終結部は迫力がありましたよね。 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ
対するさまざまな気持ちが伝わってきました。この曲が単なる音で描いた絵画ではなく、深い悲しみの念が込められたエモーショナルな作品であるということは、ラヴェルの編曲があまりに華やかなのでつい忘れがち。藤岡さんのお
バスチャンの表現力豊かで甘い声質、ウルスのリリカルで端整な歌唱スタイル。それぞれのソロの部分も大変聴きごたえがあります。 イル・ディーヴォのようなオペラ的な歌唱をベースとした男声ヴォーカル・グループの先駆けとなっ
ック・ミヤシロさんは、習志野市立習志野高等学校とウェザーリポートのヒット曲、「バードランド」を演奏してくれました。エリックさんの「人が多くなるほどリズムの明確さがぼやける」という指摘には納得。ドラムの重要性がよくわかり
ンスカンパニーのDAZZLEが加わって、まさに踊るための音楽になっていました。 三味線がアンプやチューナーにつながった「エレキ三味線」になっているのにはびっくりしました。エフェクターを使うと、まるでエレキギター。楽器の見た目と
ろう」のふたつの名曲が巧みにミックスされていました。声の超絶技巧と言ってもいいでしょう。 ソロだけでも聴きごたえがあるのですが、7人全員がそれぞれの役割を担って、全員で緻密な音楽を生みすところがディカペラの魅力。特
も親しみやすい名曲ばかり。それぞれヴァイオリンとチェロによる華麗なテクニックが散りばめられていて、聴きごたえがありました。 なかでも驚かされたのは、チェロの江口心一さんによる「熊蜂の飛行」ならぬ「ぐるん蜂の飛行」。ヴァイ
んだのはフォーレの「夢のあとに」。ともにスケールの大きな音楽を作り出せるおふたりがいっしょになって、深々としたエモーショナルなフォーレを演奏してくれました。 ありそうでないのがクラリネットとサクソフォンの組合せ。同