コラム

  • 東尾修の「アウトローのトンビ」
  • 清水アナの突撃!目撃!星野JPAN

4年前、長嶋JAPANがアテネ五輪出場を決めた、札幌ドーム。
10月18日、パ・リーグチャンピオン北海道日本ハムがクライマックスシリーズを制し、日本シリーズへの出場権を獲得しました。
その試合で先発したのはダルビッシュ有。
「彼は日本のエースだ」星野仙一日本代表監督がそう断言したピッチャーです。

僕は実況をしながら気になっていることがありました。
ダルビッシュ投手が鼻に貼っていたテープです。鼻腔を広げるテープで、鼻づまりを気にするような仕草も目立ちました。試合後、彼はこう明かしたのです。
「風邪をひいて、途中からは頭も痛くなってきた。」
体調不良ながら試合をつくったピッチングは、さすがの一言。

でも、やっぱり心配です。
ダルビッシュ投手は、このあと日本シリーズを戦い、勝てばアジアシリーズを戦い、そして五輪最終予選を迎えます。
もし、予選の大舞台で、決戦の地・台湾で、彼が万全ではなかったら・・・。

もちろん、自分のチームのために全力を尽くすのは言うまでもなく当たり前のこと。傷や痛みを抱えながらも死力を尽くして戦う姿こそが、日本プロ野球の頂上決戦にふさわしい。
それはよく分かっています。でも、やっぱりどこか心配が残るのです。

「コンディション」
これは、星野監督が最終候補選手発表の記者会見で、その後のインタビューで、最も多く使った言葉ではないでしょうか。
とにかくベストメンバーを組める状態になることが第一の難関である、星野監督は強調しました。

先日、早々キャプテンに指名された東京ヤクルト・宮本慎也選手と話す機会がありました。
シーズンが終わって、3日後には体を動かし始めたそうです。
「一度リセットしたら間に合わないから。」
そう話す顔は、すでに台湾を、そして北京を見据えていたはずです。

これから迎える日本シリーズ、アジアシリーズ。

僕は放送席で最高のゲームを楽しみながら、そしてどこかで心配を抱えながら、選手たちのプレーに視線を送ります。

最終予選で対戦する韓国、台湾は強いです。
おそらく、皆さんが思っている以上に本当に厳しい戦いになります。
でも僕は信じています。
星野JAPANが、こんな、一野球ファンの心配など吹き飛ばす勝利を見せてくれることを。

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清水 俊輔(テレビ朝日アナウンサー)

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クイズプレゼンバラエティーQさま!
野球をはじめ水泳、フィギュアスケートなどスポーツ実況多数

2006年の北海道日本ハム日本一&アジアシリーズ制覇など、
劇的な試合で実況を担当する強運!?の持ち主。
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