

2012年10月5日
鳥取県内で発生した連続不審死事件で、男性2人に対する強盗殺人罪などに問われている元ホステス・上田美由紀被告(38)の初公判が始まった。2009年4月、矢部和実さん(当時47)は、日本海から水死体で発見された。矢部さんは、上田被告と交際し、270万円を貸していた。同じ年の10月、円山秀喜さん(当時57)が鳥取市内の川で、やはり水死体で発見された。上田被告は、円山さんから123万円の電化製品を購入。代金は支払われていなかった。2人の遺体からは、同種の薬物が検出された。上田被告は、詐欺については認めたものの、殺人については全面否認している。自白や指紋、目撃証言などの直接証拠のないなか、状況証拠を積み重ねる検察側との全面対決となった。この2つの事件とは別に、上田被告周辺で男たちが次々と不審な死を遂げている。上田被告と交際していた新聞記者は、列車にはねられ死亡。その後に交際した警察官は、鳥取の山中で首を吊り、遺体で発見された。いずれも妻子を持つ男性で、上田被告に1000万円以上の金を渡していたともいわれる。このほかに2人が死亡。立件された事件を含め6人が死亡している。
上田被告の元交際相手、村上徹さん(69・仮名)。当時、トラック運転手だった彼は、総額約600万円を貸していたという。そして、交際中に、突然、気を失ったこともあった。「これまで酒を飲んで動けなくなったことはない。上田被告に薬を飲まされたのではないか」と話す。当時、上田被告が住んでいた家の周りには、生活用品や子どものおもちゃが散乱していて、ごみ屋敷のように荒れていた。5人の子どもがいて、ごみ屋敷・・・なぜ、上田被告に惹かれていったのか。村上さんは、当時、離婚していて、一人暮らしだった。その時に上田被告と出会い、付き合い始めた。2カ月ほどたった時、『子どもができた』と告げられたという。村上さんは「うそだと思った。『子どもを産むけど、迷惑はかけない』と言い、お金も請求しなかった。どういう思いで言ったのか、わからない」と話す。うそか本当か、曖昧なまま交際は続いた。そして、金の無心が始まった。村上さんは「娘が手術しないといけないとか、兄貴が入院しているとか、10万、20万と言ってきた。付き合っているうちに情も移って、一緒になる腹を決めた。だから援助だけはしてやらなければならないだろうと思った」と話す。
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