

2013年3月13日
福島県川内村は、原発事故によって20キロ圏が警戒区域、20〜30キロが緊急時避難準備区域に指定され、住民3000人が避難した。2011年9月に緊急時避難準備区域は解除され、去年1月、避難自治体で初の『帰村宣言』に踏み切った。1年以上が経過した今、完全に戻ったのは401人。その多くは高齢者で、子どもを持つ家庭の帰村が進まない。村で唯一の小学校には、かつて114人の児童がいたが、戻ってきたのはたった16人。村存続のため、未来を担う若い人たちに「戻ってきてほしい」と願う行政だが、住民の放射能への不安、とりわけ除染に対する不満が根強い。住宅以外の除染はまだ進んでおらず、道路は1割、村の9割の面積を占める山林は手つかずの状態だ。帰れない人も帰った人も、消えることのない不安と葛藤。事故から2年がたった今、福島の人々は、国や自治体との“温度差”を感じながら、今日を生きている。
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