

2006年11月29日
北海道夕張市で財政破綻の原因となった第3セクターが破産した。
今年6月、報道ステーションで抱負を語っていた、「めろん城」管理部の小野寺敏明氏であったが、この日、一旦、解雇となった。
夕張市は膨れ上がった借金632億円の赤字を埋めるべく、財政再建計画を発表。そして市民には負担がつきつけられた。それは来年4月から市民税、下水道料金、保育料などの引き上げ。そして学校の統廃合や図書館の閉鎖など、行政サービスの打ち切りだった。
4人の子供と祖父、祖母と8人家族の伊崎さん一家には年間12万円負担が増える保育料など来年から約13万5千円の負担増となる。
さらに全国で最も高齢化の進む夕張市は老人にも厳しい負担を要求。一律200円だったバス代は、最大で4倍にも引き上げられ、夕張市でたった1つの夕張市総合病院は医師が2人になるため、病床の数を大幅に減らし救急対応も難しくなるという。
市は長年に渡り赤字を垂れ流してきた施設のほとんどを閉鎖、売却する予定だ。「もっと地域自らが、この事業が適切かどうなのか、事業性とかきちっと判断できるような仕組みにしていかないと今回のような問題が繰り返される危険性がある」と北海道大学法学部・宮脇淳教授は地域住民も目を光らせるべきだと指摘する。
夕張市の北、芦別市の山間の敷地に広がる広大な観光施設は観光客の減少で一時閉園となり、現在は無料開放し、その借金は市が肩代わりしている。芦別市の負債は234億円にのぼる。
さらに歌志内市ではスイス風建築デザインを取り入れ観光開発を進めた「スイスランド構想」に国や北海道から110億円がつぎ込まれた。歌志内市の借金は約89億円。
「やはり失敗というのが強いと思う。財政再建団体に陥る寸前の状況にある」と言うのは歌志内市・泉谷和美市長。
歌志内市は北海道などが創設した「産炭地域活性化基金」、約15億円を無断で借り入れていた。結果、財政を黒字に見せかけ、財政再建団体入りを免れていた。明るみに出た不正によって、市は国から一括返済を求められたが、返済する財源はない。そこで目をつけたのが、基金そのものの取り崩しだった。
「夕張市周辺は、今年度の赤字は帳消しにしましょう、とやった。