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ケイジバン
番組へのご意見
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――お久しぶりです。「SmaSTATION-3」になってからは初めてのご出演ですよね?
そうだね。ベラベラをああやってナマでやるっていうのは面白かったね。映画のセリフをリスニングするより、やっぱり直に会話すると聞きやすいんだよね。

――今回もやはり見事な英語力でした。
いやいや、ブロークン・イングリッシュもいいとこだよ(笑)。

――いや、gout(痛風)という単語が江守さんの口から出てきた時は「さすがだなぁ」と…。
こういうのは知識だよ。たまたま僕は覚えてただけでね。それよりも「危ない!(Watch out!)」とか、パパッと言えちゃった方がいいわけで…。

――英語教育の話題では、江守さんも番組内で見解をおっしゃってましたが、改めてご意見を聞かせて頂けますか?
デーブ(・スペクター)が言ってたアメリカの陰謀説は違うと思うんだけどね、日本人って人前であんまりベラベラ話す文化じゃないでしょ。武士教育の中で、「男はベラベラ喋るもんじゃない」ってのがあって、むしろ読書をしたりすることで教養を身に付けていく――そういう教育方針が長い歴史の中であったわけで…。英語の勉強の仕方も同じことだったんだよね。古典を読んだりすることから始めるっていうやり方だったわけだよ。だから翻訳ができたり、学者レベルではよく出来るんだけど、実際によく使う簡単な英語…例えば番組で出てきた「久しぶり!(Long time no see!)」なんてフレーズは教えないわけだよね。例えば、日本語で「じゃあね」って言葉があるじゃない? 誰でも普通に理解できる言葉だけど、もし外国の人が日本的な語学教育を受けてたとしたら…。「じゃあね」なんて言葉は、教科書のどこにも出てこないわけだよ。でも日常では、そういうフレーズこそが大事であってね。今まではそれが欠けてたんだよね。もちろん、それ一辺倒っていうのは良くないことだけど、まず英語に親しくなってコミュニケーションを取るためには最低限は必要だと思うんだよ。だから、バランス良く勉強するのが一番なんじゃないかな。学校教育の中に組み込むことも大事だけど、英語に親しめるような時間を作った方がいいよね。

――確かに、日本では外国人の方と接する機会もあまりないし、苦手意識が先に立ってしまいますよね。
そうなんだよ。本当はそういうところから、実際の会話で出てくるフレーズが身に付いていくわけでしょ。だから、そういう場所を学校なんかで持てばいいんだよね。外国人の人たちも、昔からすれば随分日本に来てるわけだしさ。

――では最後に近況も含め、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
僕ももうちょっとで還暦を迎えるんで、また元に戻るわけで(笑)。これからどれくらい生きるか分からないけど、若返ったつもりで英語やいろんなことに興味を持って、若い皆さんと一緒に楽しんで身に付けていきたいと思うんで、どうぞよろしく!

(江守徹さん・談)
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