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――今回紹介した「Our Son Michael Jackson」は以前ご覧になられた、とおっしゃってましたよね。今回改めてご覧になられて、いかがでしたか?
スマステらしく、これまでの経緯も交えていて、非常にわかりやすくなってましたね。マイケル問題は複雑な要素がいろいろとあるから、今回のような見せ方はわかりやすく興味を引いてて、良かったですよ。ただ何と言っても親ですから、親子の絆がありますし、言える話と言えない話があると思うんです。多少、親が現実逃避してる部分もあると思いますね。だって、自分の子供があんなことしたって思いたくないでしょ。ただ、今回あの映像を放送したのは、僕は大正解だと思います。あれだけの大スターの両親が健在で、テレビの前で話すなんてないことですからね。

――他局でやったマイケル関係の番組もかなりの反響で、ここ最近も連日ニュースが飛び込んできますよね。
日本だと関係者は取材しないとか、モザイクをかけるとかするし、ましてや検事や弁護士は喋らないんです。でもアメリカは、誰でも出てきて話すんですよ。過去の事件でいえば、未解決のジョン・ベネちゃん事件とかO・Jシンプソン事件もそうですよね。あらゆる人物が出てくる。それに、日本では裁判が始まると収束しますよね。本当はそこから始まるはずなのに、カメラは入れないし、断続的に裁判をするから長い時間がかかるし…束縛が多いんですよね。でもアメリカは勢いがあるから、判決が出るまで連続して報道するわけですよ。ただ、そんな中で今回のマイケルに関しては、裁判官から「関係者はメディアに話さないように」と珍しく命令したんですけど、基本的にはいつでも話せるんです。だから日本から見ると、信じがたいと同時に、それだけ興味が持てるわけですよね。だって、両側の人間が毎日メディアに出てきて話してるから、公開裁判やってるようなもんですよ(笑)。

――ただ情報が多すぎて、整理がつかなくなっても来ますよね。

その通りなんです。いつも反論が出たりしますから。あと本当かどうかが確実でない話が多いですよね。本当の証拠物は公開してませんしね。'93年に性的虐待を受けたという少年の供述は生々しいんですが、それ以外は出してないんです。だから結局、人の話とか状況証拠とかばかりで、物的証拠がない。憶測が憶測を呼ぶみたいな状況で…。この状態は、まだまだ続くでしょうしね。

――無罪にしろ有罪にしろ、一連の疑惑はこれから先の芸能活動にかなりの影響を及ぼすと思うのですが…。
そうですね。まだ無罪ならいいけど、有罪になった場合は難しいですよね。どっちにしても、いずれはラスベガスに住むだろうって言われてるんです。というのも、ラスベガスは非常に大らかなので、年中そこで自分のショーをやるという手もあるんですね。あるいは、有罪になってしまった場合、ヨーロッパに移住するという手もありますね。結構、そういう人がいますから。あとは半分隠居してマイアミの方へ行くとか…。どっちにしても、ネバーランドにはもう住まないって言ってるし、今借りてるビバリーヒルズの家は1年契約ですしね。裁判の経緯みて…だね。ただ、いま曲を出しても、もう昔のようには売れないですよ。大きくなり過ぎちゃったスターの宿命ですよね。深いですよ、マイケル問題は(笑)。

(デーブ・スペクターさん・談)
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