インド編 撮影日記

- 停車中のラールバーグ急行
- ラールバーグ急行に乗って出発
- 豪華列車のゴールデン・チャリオットでゴアまで行った後はバンガロールに戻り、今度は東のチェンナイを経由して、インド最南端のコモリン岬を目指す。ここから乗るラールバーグ急行はインドの普通の人々が利用する列車だ。豪華列車は良かったのだけど、乗客は欧米人が多かったので、インドに来ていながら、いまだにインドを見られていない感じがしていた。ここからが本番!と改めて気を引き締める。
- ラールバーグ急行に乗車すると、ほぼ満員だった。特に二等車両は座席だけでなく、スペースがあれば、みんな床にも座ってしまうので、ぎゅうぎゅう詰めになる。その上狭い通路をチャイ売りやドーサイ売りがひっきりなしに往来する。こちらが撮影していることなんて、もちろんお構いなしなので、大変だ。もっと大変なのは、インドの人たちは話し好きなのか、みんなやたらと話しかけてくることだ。それも撮影中に、色んな人が横から話しかけてくる。「どこから来た?」「何の撮影だ?」「名前はなんだ?」だいたいどの人もこれらの質問をしてくる。おかげで何度も同じ説明をしなきゃいけない。名前を聞いてどうするんだろうと思うけど…。
- さらにツワモノとなると、「もっとこっちの景色を撮った方が良いぞ!」と、僕を押しのけてカメラマンに指示してくる人もいる。別に悪気があるわけじゃないので、困ります、とも強く言えず、こちらも辛抱強く同じ説明を繰り返すしかない。まあ、でもそんな人たちとの交流が楽しいのだけど。いずれにせよ、これぞインド!という感じがだいぶ高まってきたのは間違いない。
- ディレクター 宮部 洋二郎

- 混雑した車内

- 車内で買ったドーサイ