首都ウィーンを起点に、真夏のオーストリアを東から西に横断。ローカル線を乗り継いで、知られざるオーストリアの魅力に出会います。東部鉄道は、のんびりした田舎路線。ハイドンゆかりの地アイゼンシュタット、芸術の香り漂うブルマウ温泉に寄り道しながら、南のグラーツを目指します。再びウィーンから、世界遺産のワッハウ渓谷、森と水と岩の調和が美しいゲゾイセ国立公園を抜け、モーツァルトの故郷ザルツブルクに至ります。この先はいよいよ、アルプスに囲まれたチロル地方の旅の始まり。車窓には緑の絨毯がどこまでも続き、急峻な山々に圧倒されます。国中が音楽祭で盛り上がる真夏のオーストリアは、咲き乱れる花々と、人々の優しい笑顔に溢れ、どこに行っても、祝福されているようでした。 |