なのですが、演奏が巧みであればあるほど、どこが難曲なのかわからなかったりします。じゃあ、楽器の奏法のことに精通していないと技巧的な曲の魅力はわからないのかというと、決してそうではないと思います。どういう技巧を用い
きます。あ、この人はこのランクのコンクールで優勝できるほどの実力があるんだな。そんなふうにプロフィール欄を通して、聴衆や音楽関係者に興味を持ってもらえます。また、賞の副賞として演奏会への出演機会も得られますので、そ
かなオーケストレーションに、東北の白鳥のイメージが加わって、独自の世界が生み出されていました。白鳥の描写を通して、人と自然の共生へと思いを巡らされるような、みずみずしく壮麗な作品だったと思います。 飯尾洋一(音楽ジャ
に登場するプロヴァンス太鼓(タンブラン)に少し似ています。長洞で紐が張ってあって、肩から吊るして叩くことが共通しています。 長胴太鼓は私たちが和太鼓と言われてまっさきに思い出す太鼓ですが、こちらは皮を鋲で打って固定
統的書法による「序」、現代的な発想による楽器法や奏法が用いられた「破」、祝祭感あふれる「急」からなる三部構成で、全体を通して聴くとひとつの大きな物語が浮かび上がってくるような作品になっていました。 飯尾洋一(音楽ジャーナリス
しいことではありません。作曲家が曲に土地の印象を刻み込むという場合もあれば、テレビCMや映画などメディアを通して曲と場所が結びつくこともあるでしょう。今回は4人の音楽家たちが、それぞれ曲にふさわしい映像を伴って、
種などと言われるくらいですから、実物を触ったことも見たこともない人が大半でしょう。しかし、さまざまな名曲を通して、バンドネオンの音を耳にする機会は決して少なくありません。これはまさに小松亮太さんのおかげでもある
があったと思いますが、こうして音楽家として羽ばたいている姿を見ると、うれしくなってしまいます。 ふたりとも共通してクラシック音楽の魅力を広く伝えたいとおっしゃっているのが心強いですね。これから先、きっと予想もつか
レナーデ」やモーツァルトが残した多数のセレナーデには、恋愛の要素が感じられません。これは言葉の意味が時代を通して変化しているからなんですね。 古くはルネサンス時代から、夜に戸外で恋人や貴人のために演奏される曲をセ
イも同じくリエージュの出身。フランクはパリに移り住んできた同郷の若き才能にこの傑作を贈り、イザイは演奏を通して作品の真価を世に広めたのです。 飯尾洋一(音楽ジャーナリスト) コメント(0) 記事URL mixiチェック ツイート 投稿日: