登場したのはイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番。龍さんが司会となってこの番組で最初に演奏した楽曲で、選曲にも照明効果にも龍さんのアイディアが反映されています。古典の引用からはじまりながら、独自の音楽世界を
上位入賞を果たし、音楽界の第一線で活躍する若くて実力のあるアーティストがそろいました。 おもしろかったのは選曲のセンス。萩原麻未さん、成田達輝さん、横坂源さん、吉田誠さんが、オススメの一曲を持ち寄ってきてくださったの
ずにはいられません。 番組中でクラシックの楽器との共演ということで選ばれた曲が、ヴィターリのシャコンヌ。この選曲には少し驚きました。こんなにしっとりとした抒情的な曲で、和太鼓に出番はあるのかなと不思議に思ったので
ました。2本のチェロのみという演奏形態は従来のクラシック音楽の世界にはないもの。「スムーズ・クリミナル」という選曲もよかったのでしょう。激しく情熱的なパフォーマンスは、チェロという楽器へのイメージを一新したといって
た音楽でもあるのが、この「アダージェット」です。「ベニスに死す」のテーマにぴったりの音楽で、今となってはこれ以外の選曲はありえなかったとまで思わされるほど。 この映画のおかげでマーラーが大好きになったという人は世界中に
が語っていたように「プロ顔負け」。井上道義さんとともにショスタコーヴィチの交響曲第1番を演奏していましたが、選曲も大人のオーケストラと変わりません。 ショスタコーヴィチは20世紀のロシアで活躍した作曲家。交響曲第1番
ラブコメというのが「タッチ」の新しさ。「スポ根」とは一線を画したさわやかな青春ドラマは、精華女子高校にぴったりの選曲だったのではないでしょうか。 東海大学菅生高校が高橋洋子さんと演奏したのはアニメ「新世紀エヴァンゲリオ
。 一方、ピアノはソロで弾く機会の多い楽器です。萩原麻未さんが選んだのはアメリカ民謡「シェナンドー」。これは意外な選曲でしたね。自分自身を見つめなおすような音楽という意味で、「ひとり」にふさわしい楽曲だったと思います。 TiAさ
しょう。一般に本編のプログラムは、芸術性の観点から挑戦的な曲が選ばれたり、あるテーマに基づいた統一感のある選曲が好まれる傾向にあります。しかし、アンコールは自由です。たとえ本編にお堅い曲が並んでいたとしても、アンコ
おりません。そこで3人の受賞者のみなさんをスタジオにお招きして、室内楽を共演していただきました。 藤田さんが選曲したのは、ラヴェルのピアノ三重奏曲の第4楽章。フランス音楽を選んだのは少し意外な感もありましたが、これ