は、作曲者が故郷ポーランドを離れて異国へと旅立つ告別演奏会で初演された作品です。祖国への思いを込めた旅立ちの曲。これも二十歳ならではの名曲です。「若いから未熟」という考え方は、才能ある音楽家に対しては当てはまらない
った響きが生まれてくるのがおもしろかったです。オーケストラは集団である以前に、ひとりひとりのプレーヤーたちの集まりなんだな、ということも改めて感じました。 飯尾洋一(音楽ジャーナリスト) タグ:五嶋龍 山田和樹 指揮者 横浜
ヴィチ作曲の交響曲全曲演奏会を指揮したのが井上道義さん。今年2月にはふたたびこの会場でショスタコーヴィチの交響曲第9番と第15番を指揮しています。番組では交響曲第9番の第1楽章をお聴きいただきましたが、かねて
の来訪を覚えているというのがすごいですよね。よほど強い印象が残っていたのでしょう。 最後のショスタコーヴィチの「祝典序曲」は、ヴェンゲーロフの指揮でお聴きいただきました。近年のヴェンゲーロフは指揮活動も活発に行なっ
音楽の歴史をガイドしていただきました。ペンデレツキ、スティーヴ・ライヒ、ジョン・アダムズといった現代の作曲家たちの作品が演奏されましたが、いかがでしたか。先週のベートーヴェンやワーグナーとはまったく違った発想で作品
名な音楽評論家ハロルド・C・ショーンバーグに『ピアノ音楽の巨匠たち』という名著があります。古今の大ピアニストたちの系譜をたどる大著ですが、この本に唯一登場する日本人が中村紘子さん。戦後、アジアから多くのピアニストが台
くれています。なんといってもその魅力は切れ味が鋭く、思い切りのよい表現、そして鮮やかな技巧。ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番のフィナーレには鳥肌が立ちました。山根さんはこの曲が「幼稚園の頃から大好きだ
演奏をお聴きいただきました。 和太鼓、三味線、箏、尺八、篠笛、鳴り物。これらは日本の伝統楽器であるにもかかわらず、私たちの多くにとって身近な楽器とはいえないのではないでしょうか。日本人なのにどうして自分の国の楽器のことを
にも、本日ご紹介したリリ・ブーランジェなど、歴史に名を残した女性作曲家は少ないながらも存在します。今後、彼女たちの埋もれた作品に光が当たることもあるかも……。 もちろん、現代では女性作曲家はまったく珍しくはありません。いま
。なるほど、小編成には小編成の魅力があるということに気づかされます。個々の奏者間の対話の要素が強まり、奏者たちの技量の高さがしっかりと伝わってきます。辻井さんの華麗なピアノと川瀬さんのキレのある指揮ぶりのコン