2024年09月06日(金)放送

山形の秘湯瀬見温泉「喜至楼」 

源義経の家臣、武蔵坊弁慶が発見したと伝わる瀬見温泉の旅館「喜至楼」。江戸時代創業の老舗旅館です。明治元年に建てられた本館は山形県内に現存する最古の旅館建築物といわれています。宿の代名詞が丸い湯船の真ん中に柱を配した「ローマ式千人風呂」。源泉の温度が66度と高温のため、2kmほど離れた沢の水を加えています。中央の柱の水面付近から冷たい沢の水を落とし、柱の根本にある穴から熱い源泉を出すことで、自然と混ざりやすくしています。この日は40度ほどに調整されていました。江戸時代に、この地を治めていた新庄藩主が使っていたとされる「ふかし湯」へ。木の枕をずらすと、源泉の蒸気の吹き出し口があり、温めたい場所に当てます。床と蒸気の吹き出し口から、身体がじんわり温まります。夕食には近隣で採れた「モクズガニ」のお鍋。お味噌とカニの出汁の香りが食欲をそそります。夕食後に、別館にある宿泊者専用の「オランダ風呂」へ。このお風呂を作ったおよそ100年前は周りに高い建物がなく、その見晴らしの良さがヨーロッパの温泉地に似ていたことから「オランダ風呂」と名付けたそうです。
電話番号 0233-42-2011
料金 8,400円より(一泊二食付・税込)
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉

旅人tabibito

梨木まいMai Nashiki

◇出身地:東京都

山形の秘湯日山温泉「ひやま山荘お湯センター」

1990年創業、ひやま山荘お湯センター。ここに泳げる大露天風呂があります。プールの深さは女性用が60cm、男性用が1mほど。源泉の温度は60度ほどありますが、湯口では40度、湯船では36度ほどと自然に温度が下がっています。元々、ヘルスセンターのプールでしたが、その後、露天風呂にしたそうです。自家源泉のお湯の量が、毎分130Lもあるので、大きな露天風呂に温泉を満たせるんです。
電話番号 0233-45-2856
料金 (大人)500円(入浴料・税込)
泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉

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梨木まいMai Nashiki

◇出身地:東京都

山形の秘湯赤倉温泉「湯守の宿 三之亟」

赤倉温泉「湯守の宿 三之亟」。宿の名物が野趣あふれる内湯「大岩風呂」。江戸時代に、当時の職人がお湯の湧く岩盤を手彫りでくり抜いて作ったそうです。「深湯」は43度ほどで、深さは3段階(60cm、1m、130cm)になっています。130cmの場所は立って全身が浸かることができます。「中湯」は季節などの条件によって異なりますが、この日、湯船の温度は58度。自然に湧いている温泉で、温度調整が難しいため、入浴できない日もあるそうです。階段を上がった先には、もう一つの湯船「高湯」があります。このお風呂は高い位置からお湯を落としています。空気に触れさせることで、お湯の温度を下げ、大岩風呂の中で、一番ぬるめの温度になっています。
電話番号 0233-45-2301
料金 11,150円より(一泊二食付・税込)
泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉

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梨木まいMai Nashiki

◇出身地:東京都