番組概要
あの日壊滅的被害を受けた“三陸の町”・・・あれから4年、週末の被災地では、県外からの観光客が殺到し行列ができていた。
空前規模のかさ上げ工事や巨大防潮堤の建設ラッシュに沸く被災地・・・
“東北の底力”を取り戻しつつある一方で、原発周辺では4年経ってもなお手つかずの街が。
“復興が進む街”の課題と“置き去りにされた街”のギャップ・・・
そして今もコントロール不能に見える“壊れた原発”・・・
巨大津波が襲った“4年後の姿”を全国の視聴者に届ける。
見せた「東北魂」 被災地に観光客殺到
取り戻した時間 観光“復活”へ 被災地に行列も
南三陸の名物としてすっかり定着したキラキラ丼。週末の「さんさん商店街」はいまも“満員御礼”の盛況ぶり。
景勝地・松島はほぼ震災前の客を取り戻し、名物のかき小屋を求めて他県ナンバーの車両で渋滞ができるほどだ。
福島・いわきのアクアマリンや物産館も週末は観光客で賑わう。
一方、活況のなかで防潮堤と景観めぐる問題や、観光客などの避難道路建設の問題もある。
再びあの津波に襲われたら大勢の観光客で賑わう観光地はどうなるのか。課題を検証する。
空から見た“激変”~4年後の“光と影”
空から見た防潮堤建設ラッシュ
三陸沿岸の各地で進む防潮堤の建設。特に仙台市から南にかけては全長30キロを超える巨大防潮堤が完成、
上空からはその異様な姿が存在感を示していた。
その一方で、防潮堤を“不要”と判断した地区も。
2万人近い命を奪ったあの津波から今後どうやって街を守るのか、各地の“選択”を伝える。
巨大ベルトコンベヤーの威力
画期的工法の導入で、空前の急ピッチでかさ上げが進む岩手・陸前高田市の巨大ベルトコンベヤー。
その威力を、昨年の特番でも活用したマルチコプター映像等を駆使してリポート。
来年秋には商店街の完成が予定されるなかで、中心部から離れた住民たちは戻ってくるのか、課題も。
“東北への道” 国道6号が開通 人の流れの再び
福島でもようやく開通となった国道6号の富岡―双葉町間。
地元住民だけでなく、その先の東北全体への間口が広がり、福島の観光地でも観光客の増加に期待する声が。
しかし、この区間での降車は今も許されない。車窓から見える風景はあの日のまま…。
むなしく残された「原子力 明るい未来の エネルギー」の看板。
歓迎されるはずの通行量の増加は、一方で空き巣被害などの懸念も。
4年経ってもなお“手つかず” 福島・富岡町
各地で復興が進む中、富岡町の駅前は4年経ったいまもあの日のまま・・・
住宅の居間に入り込んだ車、倒れかけの電柱、亀裂だらけの道路。“在りし日の姿”との落差を、
過去の実景映像を交えつつ、リポートする。
進まない廃炉・・・“壊れた原発”は今
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未だに止まらない「汚染水」の流出。
今も毎日300~400トンのペースで増え続ける中、先月には外洋への新たな流出も発覚。
「ALPS」は、「凍土壁」は?
難航する廃炉作業の現状とは。 -
そうした中で行われている福島沖での試験操業。
今ではメヒカリやアワビなど50種以上に拡大、
いずれも国の放射性物質の基準値の半分を下回っているというが、 福島の漁業が復活する日はいつになるのか。
その他の震災特別番組
東日本大震災から4年になる3月11日(水)には、「モーニングバード!」も放送を30分延長するほか、
その他の報道情報番組でも震災関連の特集企画を予定しています。