2011年4月10日(日) 午後2時〜3時25分

つながろう!ニッポン
〜震災1ヶ月・勇気の記録〜

番組概要

大震災から1ヶ月、被災地の人たちは深い喪失感に苦しみながらも悲しみを乗り越え、少しずつ復興への道を歩み始めようとしています。このひと月の間に起きたさまざまな場面での『勇気ある行動』や『感動秘話』にスポットを当て、頑張るニッポンに「エール」を送ります。

番組のナビゲーターは福島県出身の俳優・西田敏行

荒んだ避難所に希望の灯火を点したい!
頑張っている人たちを応援していきたい!そんな熱い思いを被災地に届けます。

決死の闘いを続ける「FUKUSHIMA 50 」の真実

危機が続く福島原発。そこには決死の覚悟で働く人たちがいます。米紙ニューヨークタイムズは、事故直後に現場に残って復旧作業にあたった彼らを「フクシマ50」と呼んで、その勇気を称えました。彼らはまた、津波で家や家族を失った被災者でもありました。その後、原発の危機を救おうとさらに多くの人たちが現場に駆けつけています。悲痛な思いで彼らを送り出した家族の知られざる思いとは・・・。

中国人研修生20人を避難させ津波にのまれた日本人

日本有数の漁港、女川では数多くの外国人たちも働いていました。街の8割が津波にのみ込まれる惨状の中、20人の中国人研修生の命を救った男性がいます。しかし、彼女たちを避難させた後、行方がわからないままになっています。無事、中国に帰った彼女たちが送る感謝のメッセージ。それは未曾有の悲劇の中で固く結ばれた日中の新たな絆でもあります。

巨大地震と津波を予期した科学者

2007年、テレビ朝日は「素敵な宇宙船地球号」で気仙沼に大規模津波が来るというシミュレーションを行っていました。それは今回の地震と津波の襲来と見事に符合していたのです。シミュレーションを監修したのは東北大学・今村文彦教授。しかし、想定をはるかに超える巨大津波で気仙沼は最悪の状態に…そのことが、今村教授の心に大きな傷を残しました。しかし、彼のシミュレーションCGや避難のためのハザードマップによって、辛くも難を逃れた人たちがいました。今村教授の鳴らした警鐘は届いていたのです。

島の復興に動き出した漁師たち

甚大な被害を受けた宮城県女川町では、日本のワカメ養殖発祥の地といわれる出島を取材。島全体が津波に襲われましたが、生き残った人たちは子供たちのために島の復興に向けて動き出していました。今一度、平穏な島の暮らしを取り戻したいと切実に願う島民の方たちの姿を追います。

マグロ漁港の再開に立ち上がった人々

東北一のマグロ漁港として知られる塩釜でも人々は復興に向けて立ち上がり始めました。津波で壊滅状態にあった魚市場をいち早く再開させ、また塩釜の名のもとにもなった塩作りも再開に向け動き出しています。多くの命と生活を一瞬にして奪った「海」と再び向き合おうと決意した人々の姿を追います。

海外から温かいメッセージ

海外から寄せられた温かい励ましのメッセージ。各界を代表する著名人の名前がズラリと並んでいます。その一方で、厳しい暮らしの中で日本の被災者のために募金をしてくれたタイの少年、自分が描いた絵を売って募金をしてくれたアメリカの6歳の少女もいます。温かな世界からのメッセージを被災した人たちに届けたいと思っています。

関連リンク

つながろう!ニッポン 被災地からのメッセージ
出来る限り多くの方々の声、姿をYouTubeでお伝えしています。