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2009年9月30日

建国60周年・中国はどこへ〜草原のバブル都市と“公害”村

建国60周年・中国はどこへ〜草原のバブル都市と“公害”村

10月1日、建国60周年を迎える中国。膨張を続ける中国経済のうねりは、成長の糧を求めて、内モンゴルにまで広がっている。豊富な地下資源が、巨額の投資を集めている。

草原に忽然とビル郡が姿を現す。かつての辺境の地、内モンゴル自治区オルドス市は、今、建設ラッシュの真っ只中にある。2008年、オルドス市の1人あたりのGDP(国内総生産)は、10万2128元(約134万円)で、上海市の7万3124元(約96万円)を追い抜いた。この町に巨万の富をもたらしたのは、石炭や石油などの資源だ。内装会社を経営する石二勇さん(35)は、資源バブルの恩恵にあずかっている。中国では、マンションを購入した際、内装は個人で行う。100万元で買った建物に、1000万元かけて内装する人もいるという。「先祖が住んでいた土地に石炭があった。(オルドス市民は)目が覚めたら億万長者だった」と話す石さんは、景気の波に乗り、年商は6億円を超える。

オルドス市の北90キロに位置する包頭市。ここもある地下資源で潤っている。途切れることなく行き交うトラックの車列。積み荷の多くは“レアアース”と呼ばれる希少金属だ。レアアースの一つ“ランタン”は、ハイブリッド車のバッテリーなどに使われる。世界のレアアースの半分が包頭市で採掘されたものだ。中国政府は新たな成長戦略の拠点として、さらなる投資を進める考えだ。しかし、レアアース加工会社の趙良忠副社長は「採掘量が過剰。今資源をすべて売り払ってしまって次世代にどんな物が残せるのか?」と過熱する開発競争への戸惑いを口にする。

急激な経済成長の軋みは、すでに噴出している。警察による厳戒態勢の村がある。ここでは、“鉛中毒”が蔓延していた。陝西省鳳翔県にある鉛の精錬工場の排水が地下水を汚染。中国国内の報道では、児童851人が鉛中毒にかかったという。この村に、現地のジャーナリストが潜入。村の保健所には、幼い子供達の姿が目立つ。「鉛排除患者の診察所」と書かれている看板があり、部屋の中には点滴が用意され、治療が行われている。鉛は、脳や神経、肝臓など様々な影響を与える。特に子供は、発達中の神経がダメージを受けやすいという。この村に住む少年からは、通常の8倍もの鉛が検出された。少年の父親は「政府は工場を保護していて、賠償問題には一切触れない」という。

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