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2009年11月17日

検証!トレーラー横転事故はなぜ起きる

検証!トレーラー横転事故はなぜ起きる

今年、コンテナを積んだ大型トレーラーの横転事故が相次いでいる。5月には、3件の事故が立て続けに起き、この10年間で少なくとも150件以上の横転事故が起きている。トレーラーが横転事故を起こす確率は、通常のトラックの実に4倍にもなるという。なぜトレーラーは横転してしまうのか。

5月13日、名古屋市港区で大型トレーラーが横転し、横を走っていた乗用車が、積み荷のコンテナの下敷きとなり、3人が死傷した。奇跡的に一命を取り留めた女性は、「すごい衝撃だった。一瞬、死んでいると思った」と事故の瞬間について語ってくれた。現場は片側2車線の幹線道路。トレーラーは、下り勾配の追い越し車線を時速48kmで走行していて、S字カーブが終わった直線部分で横転した。トレーラーには、陶器など約23トンもの貨物が積まれていたものの過積載ではなく、法定速度(60km)も10km以上下回っていた。トレーラーの運転手も『なぜ、横転したか分からない』と語っているという。

では、なぜトレーラーは横転したのか______
名古屋の事故現場と同様なカーブを再現した路面、同じ大きさのトレーラー、ほぼ同じ重量の貨物を積んだコンテナを準備し、トレーラーを走行させ、検証実験を行った。まず時速30kmで、コンテナはカーブの外側にわずかに傾き、不安定さを露わにした。次に時速45kmでは、内側の後輪が10cm近く浮き上がり、コンテナは倒れんばかりに大きく傾いた。事故現場の制限速度を15kmも下回る速度だ。このとき、コンテナを引っ張っていたトラック自体は、普通に走行していた。トレーラーは、転回性能をよくするため、1点の箇所で台車とつながれている。このため、台車後部のタイヤと併せて3点でコンテナの重量を支えることになり、横方向の力に対して不安定になる一方、その状況は運転席に伝わりにくいという。また台車とコンテナは、通常、台車の前後4カ所にある“ツイストロック”と呼ばれる固定金具で固定することが義務付けられているが、特に罰則規定は設けられていないのが現状だ。今回の検証実験を監修した、東京海洋大学・渡邉豊教授(コンテナ輸送工学)は「(今回の実験の場合)ツイストロックを外していれば、コンテナが横転していた可能性はあり、非常に危険だった」という。

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