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2009年11月30日

シベリアの永久凍土に異変が・・・加速する地球温暖化

シベリアの永久凍土に異変が・・・加速する地球温暖化

緑豊かなシベリアの森林地帯(タイガ)は、CO2(二酸化炭素)をはじめとする温室効果ガスを吸収している源である。この広大な森林地帯の下には、“永久凍土”と呼ばれる半永久的に凍った土壌が広がっている。地球上に存在する永久凍土の半分はシベリアに集中し、ロシア全土の実に56%が凍土地域となっている。今年8月、シベリアの現状を取材した。

シベリアの上空を通過する日本航空のパイロット達は、森林火災を頻繁に目撃している。目撃した森林火災を日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)に報告。パイロットの目撃数は、過去3年間増え続け、去年は252件も報告した。シベリアの奥地で何が起きているのか。モスクワから6000km離れたサハ共和国。消火活動を行っている非常事態省によると、シベリアの開発が進み、人が入り込むにつれて森林火災が増加しているという。サハ共和国・非常事態省のニコライ・ナホキン副局長は「森が陰になって凍土を守っているが、火事によって森が丸裸になり、永久凍土がとけやすくなる」という。森林火災によって、黒く焼け焦げた大地は、太陽光をより吸収し、地表の下にある永久凍土を融解させるのだ。

シベリア東部・北緯62度に位置するサハ共和国の首都ヤクーツクは、永久凍土の上に建てられた世界最大の都市だ。極地にも関わらず豊富な地下資源が眠っているため、26万人が暮らしている。地面からわずか2m下には、分厚い永久凍土が広がる。夏は35度を超え、冬は氷点下60度以下になることもあり、気温差は100度近くになることもある。凍土の表層部分、1mから1.5mは、激しい気温の変化に融解、凍結を繰り返す。その対策のため、市内にある建物やパイプラインは高床式にしている。ところが今、異変が起きている。ヤクーツクの建物は、地下深くまで打ったコンクリートの支柱によって支えられている。しかし、表層だけでなく、凍土自体がとけ出したため、市内の至るところでは、電柱が傾き、建物に亀裂が入るなどの被害が続出している。今年の春には、倒壊するビルまで出た。ある古い木造住宅は、建物全体が2年間で1mも沈み、部屋全体も傾き、まっすぐに歩ける状態ではない。

さらに深刻な被害が出ている村がある。その村へ行く日ロ合同調査団に同行した。ヤクーツクから100km、人口1000人余りのシンクス村。

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