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2009年12月1日

CO2を地下に埋めろ〜地球温暖化対策の切り札“CCS”最前線

CO2を地下に埋めろ〜地球温暖化対策の切り札“CCS”最前線

世界中の煙突から放たれる大量の白煙からCO2(二酸化炭素)を消し去ることが、いまや夢ではなくなってきた。

化石燃料を大量に燃やす、火力発電所は、地球温暖化を引き起こすCO2の巨大な排出源だ。日本においては、全ての排出量の実に3割をエネルギー部門が占めている。しかし、いま、そのCO2を排出ガスの中から回収し、地下深くに貯留しようという計画が進んでいる。“CCS”と呼ばれる“CO2回収・貯留技術”だ。

関西電力・南港火力発電所では、天然ガスを燃やしてエネルギーを作っているが、その際に出る排出ガスからCO2を取り除く実験が行われている。この技術開発を進めているのは、関西電力と三菱重工業だ。仕組みはこうなっている。まず、発電所の排出ガスをCO2吸収塔の中に引き込む。そこに6年かけて開発されたCO2を吸収する“秘密の液体”を降らせ、CO2を吸収させることによって、排出ガスの中から取り除くことができるという。この秘密の液体の正体は、アミン系の液体(有機窒素化合物)で、CO2と化学反応を起こす特徴がある。この液体によって世界最高水準の効率で、排出ガスからCO2を回収することができるという。三菱重工業の飯嶋正樹氏は「排気ガスに含まれるCO2の90%を吸収する設計になっていて、場合によっては、95%から98%のCO2を回収することも可能」と話す。このような日本の技術にいま注目が集まり、各国のCCSプロジェクトに採用されている。将来、中国など石炭火力発電に依存している国々に対しても、日本の技術が貢献できる可能性がある。飯嶋氏は「この装置が世界中で大掛かりに使われるようになると、大幅にCO2は削減できる。省エネルギー、自然エネルギーで、何十%の削減は難しい。大量にCO2が出るところはCCSが必要」と話す。

それでは、回収されたCO2は、どのようにして地面の下に閉じ込めるのか。財団法人・地球環境産業技術研究機構(RITE)は、天然ガスの採掘基地を使って、6年前から、新潟県長岡市でCO2を地中に埋める実験を行っている。まず、液体のCO2を加熱し、気体にする。地下1100mには、“帯水層”と呼ばれる、隙間の多い砂岩で、水を含んだ地層がある。ここにCO2を送り込む。CO2は水を押しのけて帯水層に入りこむ。

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