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2010年1月5日

不況で競売激増、突然自宅が・・・再起誓う夫婦

いま、不況で住宅ローンが払えず、一戸建て住宅やマンションが競売にかけられるケースが増えている。2009年度上半期に全国で競売にかけられた一戸建て住宅やマンションは、前年同期比で46.3%増え、3万180件(不動産競売流通協会調べ)に達した。東京都内にあるNPO法人・競売債務者支援協会には、現在、競売を迫られた人の相談が、おととしの倍の1日10〜20件寄せられる。協会は、相談者の多くが年収の3割以上をローンに充てるなど、余裕のない返済計画が原因だと指摘する。協会の岡野雄一郎理事長は、「銀行で住宅ローンを組むときに銀行が金利を低くし、借りやすくしていた。不況が追い討ちをかけて返済が出来なくなっている」と話す。

住宅ローンの返済が滞り、マイホームを競売にかけられたある夫婦。去年5月、この夫婦の元に裁判所から「担保不動産競売開始決定」の通知が届いた。住宅ローンについて任されていた男性は、妻には「払っている」と話していたという。13年前、東京郊外の町で、最寄り駅から徒歩2分の3LDKのマンションを4300万円(頭金1割)で購入。35年のローンを組んだ。男性は建設関連の会社に勤務、妻はパートに出て、夫婦の年収はマンション購入当時、額面で700万円を超えていたという。しかし、不況で、男性の仕事は激減し、年収は半分以下になった。さらに3人の子供達の成長に伴って膨らむ教育費や親の介護費用も重なり、ローンの返済が滞ってしまった。男性は、これまで、ある不動産会社に売却の仲介を依頼していた。しかし、そこで提示された売却価格に対し、金融機関は「もっと高く売れるはず」と述べ、競売にかけられることになったという。マイホームを競売にかけられ、落胆を隠せない男性は「妻と子供に申し訳ない」と話す。
競売に入札するという不動産会社「リアル」の鈴木俊介社長が夫婦の自宅を訪れた。鈴木さんは、おととし、不況で競売が増えると見込んで会社を立ち上げた。社員は3人だが、売り上げは前年比4割増の見込みだという。夫婦は、物件を調査するはずの鈴木さんに「競売になっている状態でも賃貸は借りられるのか」など今後の生活への不安をぶつけた。

この夫婦のマンションに対し、裁判所は、最低入札価格は2070万円を示した。競売のルールは、裁判所が相場の半額以下にあたる最低入札価格を認定する。

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