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2012年1月18日

津波の予想浸水域拡大、急がれる対策

津波の予想浸水域拡大、急がれる対策

1000年に一度ともいわれる東日本大震災。以前は、江戸時代までの地震で想定されていた津波浸水域が、各地で1000年以上前まで遡って見直されている。地域によって異なる津波に対する意識と対策を山口アナウンサーが取材した。

去年10月、兵庫県は津波の想定高を2倍に引き上げ、津波による新たなハザードマップを出した。神戸市では、これまで海に近く海抜の低いエリアだけが危険区域だったが、浸水エリアは、4倍以上に広がった。海岸から1km以上までを4mの津波が押し寄せる想定だ。実際、神戸市の中心部で150年前から300年前に起きた大津波による痕跡が発見された。津波の高さまでは解明されていないが、神戸市の中心部まで津波が押し寄せたことを表している。神戸市に津波が押し寄せた場合、最も懸念されているのが、1日15万人が利用する三宮地下街だ。新たな津波浸水域によると、ここにも津波が押し寄せる場所がある。神戸市の地下道は、海岸から400mの場所から始まり、中心方向へ1kmほど伸びている。最も海に近い入り口から海水が地下に押し寄せ、地下街を津波が襲い、甚大な被害が予想される。三宮地下街では、対策として、地下街への入り口に設置してある止水板をうまく活用できないか検討を始めた。止水板は、大雨による洪水で、地下への浸水を防ぐために多くの地下街で設置されている。想定では、地震発生後、津波が三宮地下街に到達するのは約2時間後。止水板を閉めるタイミングを誤ると、津波から避難しようと地上に向かう人々を閉じ込めしまう可能性がある。津波浸水区域が拡大したことで、多くの課題が生まれた。そして、今回の津波浸水域拡大で衝撃を受けたのは、人口45万人の尼崎市だった。尼崎市は、海抜0m地帯が市の3分の1を占め、最悪を想定した場合、市全体の82%が水没エリアとなった。山など避難場所が海から遠い尼崎市は、市内のマンション6500軒に津波避難ビルの協力を呼びかけた。関心は高く、マンションからの問い合わせはあるが、今のところ契約は一つもない。

各地で津波対策が急がれるなか、以前から東海地震などの津波に対して意識が高い神奈川県藤沢市では、独自の対策が進んでいる。津波が発生したとき、その場所が危険かどうかを知らせるために、海からの距離と海抜を示したステッカーが1600カ所に貼られている。

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