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総合芸術って言うけれど、全部がいいんですよね、黒澤映画は。――太田光さん
――前回に続いて「黒澤映画」特集でのご出演でしたが、いかがでしたか?
技術的なことは、知らないことが多かったので、勉強になりました。それと、香取くんも「七人の侍」を見てくれて。まず、一本見てみると、違いますよね。

――香取さんも感心していましたが、黒澤監督は、本当に特別な監督なんですね。
いろいろと、黒澤さんが無茶な注文出すわけじゃないですか。それを何とかしようとするスタッフと…、役者もそうなんでしょうね。恐らく、何度もやらせて、そこから出てくるものっていうは特別なもので。黒澤映画が凄いのは、ほかの仕事場では出せないことを、みんな、そこでは出せているってことでしょうね。

――そういう創意工夫は、日本人ならではですよね。
黒澤さんは、日本映画のなかでは、お金を使わせてもらえた監督ですよね。ほかの監督は、黒澤明なら使える金額の何分の一ってところで撮るわけでしょ。でもね、そういうところで育ってきた技術があるわけですよ。例えば、映画会社で一番の売りの映画だったら、ロケもある程度は希望通りの場所でできるわけじゃないですか。二番手、三番手になってくると、お金がないから、身近なところで撮らなきゃいけなくなる。でも、それでも、カメラマンの技術で、画格のなかだけでは、埼玉を北海道に見せることができる。その辺は、日本人はうまいと思いますよ。

――それにしても、黒澤監督はあれほど偉大な監督なのに、知られていないエピソードが多いですね。
ジョージ・ルーカスが黒澤から学んだことのお返しとして撮った「スター・ウォーズ」が、「これは凄い!」って日本でも大ヒットするわけですよね。日本人って、凄い人のことを凄いって語らないところがあると思う。そこは、外国人に負けているところじゃないでしょうか。例えば、絵画で言えば、浮世絵というものがあるのに、その真価を分からずに外国に売っちゃって。映画でも、黒澤明がいるのに、「ハリウッドがいい」ってなっちゃうわけですよね。日本で誕生したいいものが、海外に渡っていってしまうというのは、悔しいですよね。

――映画を撮りたいという思いのある太田さんから見て、黒澤監督とは?
やっぱり、映画監督っていうのは、全部のポジションから全部のことをわかっていないとダメなんだなって。いい映画は撮れないんだなって思いましたね。そういう意味で、総合芸術って言うけれど、全部がいいんですよね、黒澤映画は。黒澤明の凄いところを知れば知るほど、「生半可な気持ちでは撮れないな」って思います。

――次回、完結編にもご出演いただくかと思いますが、番組に何かリクエストなどありますか?「松田優作特集を」なんて、ポツリとおっしゃっていましたが。
いや、特にないです(笑)。いつもの感じで楽しくやらせていただいているので、十分ですよ。

「爆笑問題の検索ちゃん」
毎週金曜24:45〜テレビ朝日系にて放送中!(一部地域を除きます。)
(太田光さん)
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