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ケニア・タンザニア 大自然と動物に出会う東アフリカ2000キロの旅 撮影日記

街路樹の下に並ぶ青空写真館
ナイロビの青空写真館
今回の旅の起点となったのは、ケニアの首都ナイロビです。人口440万人を抱える、東アフリカ随一の大都会。動物や大自然のイメージが強いケニアですが、想像以上に洗練された都市の景色が最初に我々を迎えてくれました。事前に調べて知ってはいたものの、高層ビルとスーツ姿のビジネスパーソンが闊歩する都会的な風景を実際に目にすると、アフリカにもこんな面があるのかと正直、驚いた。中心部で撮影していて気になったのは、通りに無数に並ぶ青空写真館です。写真館にあるような大きな照明が大通りの歩道にずらり。ちょっとシュールな光景です。聞くと、料金は100シリング(日本円で120円ほど)からとお手頃で、サラリーマンから若者まで、沢山の人が気軽に利用していました。10分もかからずに撮影は終わって、その場でスマホに転送してもらえます。SNSのプロフィール写真に利用する人が多いそうです。
撮影を担当しているのは主に20歳前後の若者たち。和気あいあいと大学のサークルのようなノリで撮影していて、いい時には1日で1万円ほど稼げる日もあるとか。なぜこんなにも青空写真館がひしめき合っているのか?現地のコーディネーターに聞くと、ケニアの若者の失業率と関連があるそうです。ケニアの若年層(15歳〜24歳)の失業率は15%に達していて、大学や専門学校を出ても仕事を見つけられずにいる若者が社会問題となっているそう。実は、もともとナイロビ市内のCBD (Central Business District)と呼ばれる中心地で、商業撮影をするには、高い撮影料を支払う必要がありました。行政が、街にあふれる若者の失業対策として、2022年にその高額な撮影料を撤廃したことで、青空写真館が爆発的に広がったというわけです。
この話を知り、高層ビルが立ち並び、人がひっきりなしに行き交う活気のあるナイロビの街も、一段、解像度が上がって見えてきました。少子高齢化の日本と違って10代、20代が圧倒的に多いケニア。就職難に負けず、ストリートで仕事を作り出す若者たちのエネルギーを感じました。
ディレクター 真鍋 耕治
街を行き交うビジネスマンたち
ナイロビのビル群