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――意外にも今回がベラベラ初挑戦だったんですよね。
もう緊張した~。後ろで座って見てる時と全然違いますね。後ろは基本的に責任がないから、「わかる、わかる!」なんて言いながら参加してればいいけれど。“立つ”ってこと自体が…ほら、背も足りてないし(笑)。私、こんなに頻繁に番組に出させて頂くとは思ってなかったから、いつもベラベラだけは「いいです」って逃げてたんですよ。今日も「1年間ワシントンD.C.に住んでたでしょ」って言われましたけど、それも'92~'93年のことで、もう10年も前の話なんですよ。その頃はもちろん英語を使ってましたけど、本場に行けば喋れるようになるっていうのは大きな勘違いで、やっぱり人間は努力しなくちゃダメ。テレビをずっと見てれば喋れるようになるなんて、大ウソ! 耳が慣れることは難しいこと、生きてる英語は全然違うこと、単語力がまったく足りないってことを実感させられましたね。私はニュースなんか全然わからない状態のまま帰って来ました。神経を集中させて、人の話を一生懸命聞いて、「あ、今日はわかったな」って思っても、翌日に違う人と話すと全然わからなかったり…。あと、集中力が一回切れて、「理解しよう」って気が無くなると、あとはもうFENにしか聴こえなかったりしてね(笑)。「いつになったら理解できるの?」って思ってるうちに、1年が過ぎてたんですよ。なのに、「1年アメリカに行ってたんでしょ?」って言われると…(苦笑)。帰ってきてから、ずっと外国人恐怖症なんですよ。
――いやいや、特に発音なんて素晴らしくて、やっぱり違うなって思いますけど…。
実は中学も高校もカナダ人の先生がいて、「Conversation(会話)」の授業があったんですね。私は文法はあんまり好きじゃないけど、発音は好きだったんですよ。カッコつけるのにいいじゃない?(笑) いかにもネイティブみたいに話すって、なんか歌を覚えるのに似てるでしょ。音楽も好きだったから、アメリカ人になったつもりで歌う練習をするのとか好きだったの。そういう意味では、英語の発音は悪くはない方かもしれない。私もアメリカで言われて「なるほど」って思ったんですけど、男性より女性の方が発音が上手くなる率が高いんですって。
――ところで、今回は「新選組入門」もありましたが…。
私、ほんと新選組は詳しくないんですよ。だから、あのコーナーは香取さんに任せっきりになっちゃいましたけど…(ここで、阿川さんに三谷幸喜さんから電話が! しばし電話で新選組の話を)。いいタイミングですねぇ(笑)。(番組中で本名かどうかと話題になった)芹沢鴨はペンネームなんですって。あの時代では画期的ですよね。三谷さんに「阿川さんも勉強して下さいね」って言われちゃいました(笑)。勉強しなきゃ! …来年からは香取さんが近藤勇を演じられるわけですよね。大河の時代物を香取さんがやられる時代になったんだって思うと、楽しみです。美しい近藤勇になるんじゃないかなって、すごく期待してるんです。 |
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(阿川佐和子さん・談) |
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