――今日もベラベラは全問正解でしたね。さすがです！ 　いやぁ、何も考えてなかったんですよねぇ。家族から「ちょっとくらい間違えた方が、視聴者も親近感を持ってくれるからいいよ」なんて言われてて、「そっか」なんて（笑）。でも私、アメリカとイギリスとオーストラリアで2カ月間くらいずつ、お仕事をしたことがあるんです。だから、多少は理解できないと、逆に恥ずかしいという事情もあったりして（笑）。でもね、アメリカ英語は聞き取りにくくて苦手なんです…。 ――今日取り上げた話題で印象に残っているのは何ですか？ 　ブッシュ大統領の選挙中のインタビューが聞けたのは良かったです。 …本当に大人げないというか、あんなにムキにならなくてもいいんじゃないかって思いますね。 あと先端医療の話題ですね。脳低温療法は、以前に柳田邦男さんの連載を読んで知ってたんです。その中では患者さんは亡くなられたんですが、こうやって助かる例もあるんだなぁって。あと、皮膚移植も胸に迫るものがありましたね。実は先日、南アジアの方へリポーターのお仕事で行っていたんです。そこで知ったんですが、最近、硫酸による事件が多発しているんですって。何かイラついたことがあると、弱者…例えば少女などに硫酸をかけるという…。硫酸をかけられると、火傷とは違って、ずっと中の方まで浸透して、ひどい時には骨まで溶けることもあるそうなんです。その状態といったら、とても直視できないくらいひどくて、悲しくて…。その時、お医者さんが言ったんですよ。「日本に来たら、ちゃんと治療ができるのに」って。その言葉がずっと私の心に突き刺さっていて、オンエア中にも言いましたが“戦争ではなく、そういう風に貢献できればいいのにな”と思ったんですよね。 ――戦争についてはどうお考えですか？ 　今日、スマステに出て、本当に始まってしまうんじゃないかという恐怖に襲われました。でも、戦争は決して良い結果は生まないでしょ。今日も日比谷でデモがあったという話題が出ましたが、そういう風にみんなが動くべきだし、その思いが政府に届くことを願ってやまないですね。戦争に対して現在の日本がとっている態度は、良くないです。 ――少し明るい話題に変えましょうか。アカデミー賞、檀さんはどんな予想を立ててますか？ 　私、本当にアカデミー賞が好きで、15年分の授賞式のVTRを持ってるほどなんですよ。でも… 実は今年、まだそれほど映画を見てないんです（笑）。どちらかというと、アカデミー賞の結果を見てから、鑑賞する作品を選ぶタイプで…。だから予想はできないんですけど（笑）、今日のおすぎさんのお話を聞いて「見たいな」と思ったのは、「めぐりあう時間たち」と「戦場のピアニスト」ですね。 （壇ふみさん・談）

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