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今回から、香取編集長とゲストの対戦形式ではなく、進行役の松尾貴史さんがランダムに出題するスタイルになった「ニュースベラベラ」。
今日のテーマは『北朝鮮ニュースベラベラ・初級編』です。
q1 北朝鮮でカラーテレビを持ってる家は10軒中、およそ何軒でしょう。
  「半分はないのかなぁ…3軒」(香取編集長)、「1軒」(阿川さん)、「7軒」(乙武さん)と、いろいろな数が出ましたが、残念ながらみなさんtoo bad!です。ちょっと古いデータですが、1995年の調べでは大都会ピョンヤンの家庭で10家族中4家族がカラーテレビを所有しています。が、たとえテレビがあっても現在は電力不足でほとんど見られていないそうです。ちなみに、地方や農村部に行くとほとんどの家庭にテレビは無いということのようです。
q2 日本のニュース番組などマスコミでは必ず『北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国』と長々と呼んでいます。では問題。なぜ、『北朝鮮』ではなく長々と『北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国』と呼んでいるのでしょうか。
  「韓国が関係してるんじゃないですか…いや、違うな。そう言われると怒る!」と答えた香取編集長。怒る、というのは外れてはいないのですが…。太平洋戦争後、1948年に朝鮮半島が南北に分断され、韓国と北朝鮮が成立しました。当初日本のマスコミは韓国を「南朝鮮」、北朝鮮をそのまま「北朝鮮」などと呼んでいました。その後、1965年、日本が韓国と国交を結ぶとマスコミで「韓国」という呼び名が定着していったのですが、「北朝鮮」の呼び名はそのまま残ったのです。これに対して「北朝鮮などという国は存在しない、正式の国名を使え」とマスコミに対して再三クレームを寄せてきたのが朝鮮総連などの北朝鮮側。この朝鮮総連とは在日本朝鮮総連合会、在日朝鮮人の団体です。しかし結局毎回「朝鮮民主主義人民共和国」と呼ぶのは長すぎて大変、ということもあり、最初に「北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国」と一度は正式名称を読み、あとは「北朝鮮」と略すことになったのです。
Q3 北朝鮮の金正日総書記はどうしてあんなに権力を持っているのでしょうか?
  「お父さんが独裁政権だったから」と阿川さん。パーフェクトベラベラです。金正日総書記――その権力は父の金日成時代から始まります。1948年に北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国が成立したとき、その初代首相に就任したのが、金日成氏です。金日成の名を一躍知らしめたのは――日本との戦い「抗日パルチザン」。金日成氏はこの戦いで「百戦不敗の将軍」として名をあげたのです。その後、金日成氏は強大な軍事力を背景に自分以外の派閥の人々を「アメリカのスパイ」などの罪名でことごとく処刑し、絶大なる権力を固めていったのです。街中の至る所に金日成氏の銅像、肖像画を飾らせるとともに、自らを「首領」とし、人民は「首領を信じ、命令には無条件で従わなければならない」と思想を統制していきました。そして首領である金日成氏の家族も「聖なる家族」と神聖化され、その家系を神格化していきました。そこで長男である金正日氏が後継者とされたのです。そして1994年に金日成氏が亡くなると、その絶対権力がそのまま金正日氏に引き継がれていったのです。
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