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クローン人間――
この世に、既に存在するある人物の100%コピー。
イタリアのセベリノ・アンティノリ医師が発表した衝撃の事実。
スマ特 クローン人間リポートvol.2
「クローン人間にはどんな未来が待っているのか?」
クローン人間が作られると、世の中はどうなるのか――。
2回目のスマ特では、クローン人間が未来に及ぼす影響についてリポートします。

 現在、クローン技術そのものは、すでに様々な分野で実用化が始まっている。ヒトの遺伝子を組み込んだ羊を作り、病気の治療に必要なタンパク質を含んだミルクを出させる。人間に移植できる臓器を持ったブタを量産する。死んでしまったペットをクローンで再生させる。トキなど絶滅の危機に瀕した動物を増やす。また、あるベンチャーバイオ企業は中国と提携し、パンダのクローン研究を行っているという。クローン技術を活用した産業は2005年には3000億ドル市場にまで発展すると言われているほどなのだ。この技術を人間に適用した場合どうなるのか?
「クローン人間は、どうしても妊娠に成功しないカップルにとって、“究極の不妊治療法”である」。そう語るのは、クローン人間の研究を行うアメリカのパノス・ザボス博士。実際に、子供ができずに悩んでいる米・フロリダ州に住むカタランさん夫婦は、クローンプロジェクトへの参加を希望した。自分たちの遺伝子を持った子供がほしいという彼らは、他人から生殖器の提供を受ける方法を拒否。クローン赤ちゃんに多くの危険があることを理解した上で、参加している。彼らにとって、クローン人間作りは、希望であり明るい未来なのだ。
 が、それと同時に、恐るべき未来も予見されている。映画『ルパンVS複製人間』に登場するマモーが歴史上の偉人たちをコピーしてコレクションしていたように、優秀な人間だけを残し、そうでない人間は減らそうという発想が生まれるかもしれない。さらに、臓器提供だけを目的としたクローン人間が作られる可能性もある。臓器移植には常に拒絶反応を起こす危険が伴うが、自分の臓器を自分に移植するのであれば、その心配がないからだ。また、人体実験だけを目的とした人間が作られるかもしれない。世界の多くの国では、死の危険を伴う人体実験は禁止されている。が、科学者たちの未知への探求心が尽きることはない。一部の科学者にとって、人体実験用のクローン人間は喉から手が出るほどほしい存在となるはずだ。そして、労働力だけを目的としたクローン人間。命の危険を伴う仕事のために、クローン人間が生み出される可能性も考えられるのだ。
 果たしてクローン人間は、人類にとって『救済』となるのか、それとも破滅に導く『悪魔』なのか…。

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