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ボクが松田優作さんのバーボンを飲む日は…
◆お待たせしました、『松田優作伝説・完結篇』。ボクは、松田優作さんのことが本当に好きなんです。松田優作さんのことが好きですし、その松田優作さんという方の話をしているみなさんが好きなんですよね。だから、特集のタイトルは『松田優作伝説』なんだけど、その“伝説”っていう言葉が何かイヤだ。終わってしまったような感じがするのがイヤなのと、ボクが一緒にお仕事した方々と優作さんの話していると、そこに出てくる優作さんは、死んでいない感じがするんですよ。それが羨ましくもあり…◆オンエアで「ちょっと芝居がキライ」と言ったクセに何なんですけど(いや、ホントは好きでやらせてもらっていることなんだけど、何にでもキライな部分もある、っていう意味ですよ)、ホントに無理なことだし、おこがましいんですけど、お芝居でお互い向き合って勝負をしてみたかった。「〜してみたかった」っていう過去形な感じもイヤですね。何なんですかね、この感じは。悔しいんですよね。その人がこの世にいない、ということで、こんなに悔しく、寂しいと思うような人は、優作さん以外いないかな?共演して褒められても、殴られても、どっちでもいいから、一度何かを一緒にやってみたかった◆太田さんがおっしゃっていたことも心に残りました。「あとひとつかふたつで、世界が驚く役者になった」「『ブラックレイン』は蹴ってもよかった」とか…。ボクは、そこまで深く知らないまま松田優作という人を好きになって、そしてハリウッド映画が最後の作品になってしまった、っていうところで、「きっと辛かったんだろうな」とか「これを乗り越えてやろうと思って戦ったんだろな」って想像してたけど、太田さんのような方からすれば、「ブラックレイン」出演を止めても、その次か次くらいで認められるんだから…っていうのが凄いな、って。そこには、伝説にしてしまうのはイヤだ、っていう感覚とちょっと似ているところもあるのかもしれないけど…◆あのバーボンを飲むときは…あれは1999年にもらったものだから、もう7年くらいボクの手元にあるんですよね。で、その間、いろんなときに「じゃあ、今度このときに飲んでしまおう」って思ったこともあるけど、でも飲まずにきて…。いま自分の中でも、「今後こんなことが出来たら…」っていうのがあるけど、その時にあれを飲んで、松田優作という人のことを思い出したいな、って思ったこともあるんだけど、もしかしたら飲まないで、そういう思いをいつまでも持ち続けていて…っていうのもあるのかな、とか、いろいろ考えますね。ずっと飲まずに優作さんのことをずっと胸に抱いたまま、いつの日か、石橋さんからボクがもらったように、ボクが誰かにあれを渡す、っていうのもいいな、なんて思いました◆今日のVTRにあったけど、「探偵物語」は、面白そうですね。優作さんの寄りの絵から引いていくと、ズボンを履いていない、っていうタイトルバックの映像があったでしょ。あれは面白い!あれって、きっと全世界の人が面白いって思うだろうし、50年後、100年後に見てもあれは面白いって思うと思う。あれを、野獣な松田優作がやったのかと思うと、凄いなって思います。そのギャップが面白いし、カッコよかったんだろうな、って。
(編集長:香取慎吾)
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